ガーター
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ガーター(Garter)とは、靴下止めのこと。日本では主に女性向けの靴下止めの事を特にガーターと呼ぶ。本項ではこの女性向けの靴下止めについて記述する。
英語圏においては「衣服がずり落ちるのを防ぐ」機能を持つ物全般をガーターと呼ぶ傾向があるため、女性向け以外の靴下止めだけではなく、サスペンダーやアーム・バンドなどもガーターに含まれる。
イギリスの最高勲章であるガーター勲章は、靴下止めに由来する。
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[編集] 機能
ガーターは主に足の太ももまでの長さのストッキングがずり落ちないように使用する。
タイプとしては
- 押さえる
- ぶら下げる
の2種類がある。
[編集] 押さえるタイプ
押さえるタイプのものは特に区別してリングガーターやガーターリングと呼ばれる。ゴムなどで伸縮性を持たせた輪状の帯で、ストッキングを装着した上から押さえるように足の太もも部分につけることによりずり落ちを防ぐ。両足それぞれに必要なので、2つ1組で使用する。
ガーター勲章、結婚式のガーター・トスで使用するのはこのタイプである。
[編集] ぶら下げるタイプ
ぶら下げるタイプのものは特に区別してガーター・ベルトと呼ばれる。アジャスターまたはゴムなどで伸縮性を持たせたベルト状の生地から主に4本のクリップ付きのひもを垂らしたもので、これを腰に装着し、下方向に垂らしたクリップでストッキングの上部をはさむ事によりずり落ちを防ぐ。
このタイプは近代になって女性が活発な活動をするようになり、前述の「押さえるタイプ」ではずり落ちが防ぎきれなくなったため開発されたものである。
[編集] 装着方法
ガーター・ベルトおよびストッキングを先に身につけ、その上からショーツを穿く。 このときベルトがショーツの上に来るのが正しいのかショーツの下に来るのが正しいのかについては年代や地域によって異なるので一概にどちらが正しいとは言えない。
[編集] 用途
現在では
- パンティストッキング
- ストッキングの上部に伸縮性のある編地がついているもの
- 接着剤(例:ソックタッチ)
などが存在するためガーターの必要性は大きくない。
しかし
といった理由により根強く愛好されている。