グラスファイバー
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グラスファイバーとは、無機ガラスを溶融、牽引して繊維状にしたものである。通常、光ファイバーはグラスファイバーとは区別される。
グラスファイバーの主な用途はファイバー(繊維)強化プラスチック(FRP)である。プラスチックにグラスファイバーを混合して固めることで、プラスチック単体では得られない高強度、高靭性を持つ軽量な材料を得ることが出来る。ただし、強度については経年劣化が生じ、使用開始後3~5年程度でも破損することがあるので、スポーツ用具やヘルメットなど人命に関わる用具に使用する際には注意が必要である。
かつては高価な素材であったが、日本では1970年代後半頃から建築用の採光屋根材や、小型船舶のハル(船体)、釣り竿など、広く民生品に普及し始めた。グラスファイバーを綿状~板状に加工して耐熱断熱材(商品名 グラスウール)として使われる他、スタッドレスタイヤのひっかき材としても使用されている。