グレートマジンガー
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- アニメ作品としてのグレートマジンガー
- グレートマジンガー (アニメ)を参照。
- スーパーロボットとしてのグレートマジンガー
- 本稿で記述。
目次 |
[編集] グレートマジンガー
[編集] 各作品でのグレートマジンガー
[編集] 『グレートマジンガー』でのグレートマジンガー
兜甲児の父である兜剣造が15年かけて建造したマジンガーZを超える偉大なる勇者。近年のOVAでは「マジンガーZの後継機」と言うポジション。基本設計はマジンガーZを基にしているが、より強力にパワーアップされている。超合金ニューZ製で光子力エンジン駆動、身長25m、重量32tとZよりも大型化している。「マジン・ゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤー・オン!」で合体、コクピットとなる。劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』及び『マジンガーZ』最終回でマジンガーZをボロボロにした戦闘獣を苦も無く撃破し無類の強さを見せつけたが、その初登場のインパクトが強烈過ぎたせいかTVシリーズ本編での活躍が案外と記憶されていないメカでもある。
操縦者の剣鉄也はパートナーの炎ジュンともども孤児であり、兜剣造が引き取って戦闘訓練を施した。そのため前作で人気のあった演出(機能を手探りで探す、パワーアップ改造されて強くなるなど)は余り使えず、剣鉄也の性格的な弱点や甲児の「代わり」となる事を求められた事への確執などをキーとして演出されることが多かった。
スクランブルダッシュという翼を背に内蔵しており、合体の要素は低かったが、番組後半でグレートブースターという新たな強化武器が登場している。スクランブルダッシュ基部を攻撃されると一瞬全機能が麻痺する(映像的には劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて初公開されているが、これは番組当初より設定されていた)という最大の弱点がある(数秒後に予備装置が作動して復帰する)。
少年誌(冒険王)連載版の桜多吾作による漫画では、民間企業(新住日重工)によって科学要塞研究所の職員を買収、グレートマジンガーの設計図と超合金ニューZの製造方法を入手して量産された量産型グレートマジンガーが登場した。量産型登場後、オリジナルである鉄也の機体の前腰部には、ボスによって白ペンキの縦書きで「元祖」と書かれた。1体だけ全身の塗装が黒い量産型グレートがおり、これは「ブラック・グレート」と呼ばれる。性能はオリジナルと同じで、ミケーネとの戦闘でオリジナルのグレートが破損した際、剣鉄也が量産型に乗り換えて戦闘を続ける描写がある。
又、桜多吾作版では、オリジナルロボットとして外装はマジンガーZ似(光子力ビームと胸のブレストファイヤー部分から発射されるミサイルが主武装)で戦闘コンピューターがグレートと同じ『GMFA1』が登場している。
『スーパーロボット大戦シリーズ』における「乗り換え」を連想させる場面としては、剣造が鉄也の代わりにグレートを操縦した44話がある。設計者ではあるものの操縦には不慣れなためいかんせん弱かった。
[編集] 『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』
『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』では、ベガ星連合軍のバレンドス親衛隊長に強奪され、グレンダイザーと戦闘、奪回後には兜甲児もグレートを操縦し円盤獣1体を撃破している。初めて操縦したバレンドスがグレンダイザーと互角に戦えたのもひとえに本機の性能が高いが故であり、マジンガーZの後継機としての強さを裏付けている。
[編集] 『マジンカイザー』でのグレートマジンガー
第1話・第2話・第7話に登場。
OVA版『マジンカイザー』においても唯一、最後まで残存した「マジンガー」とされ、カイザーと共に行動できるただ1つの「マジンガー」であると設定されている。
第1話、2話に登場したものは光子力研究所製のレプリカで、TV版のスペックを有していない。
第7話に登場した機体がオリジナルのグレートである。そのため1話、2話のグレートにはスクランブルダッシュがついておらず、内蔵式のジェットスクランダー(伸縮可能)となっている。しかしそれでも、性能はマジンガーZよりも上である。装甲はレプリカ・グレートが超合金Z製で、オリジナル・グレートは原作と同じく超合金ニューZ製。原作寄りのデザインで、特に頭部の形状はTVアニメ版と大きく異なっている。オリジナルとレプリカの外見上の差は手足の色。レプリカは黒いが、オリジナルは青い。
[編集] 『スーパーロボット大戦』でのグレートマジンガー
小説版『スーパーロボット大戦』(ゲームとは無関係)によると、本来は「グレート・マジンガー」と「・」を入れるのが正しい表記であるらしい。
[編集] 武装
- アトミックパンチ
- Zのロケットパンチに相当。両腕の肘から先が分離し、光子力ロケットで回転飛行、敵を粉砕する。
- ドリルプレッシャーパンチ
- 飛田博士の考案によるアトミックパンチの強化版。刃状の突起が飛び出し、高速回転して敵を貫く。8話から使用。
- グレートタイフーン
- Zのルストハリケーンに相当する技だが、酸化腐食させるような効果は無い(唯一27話のみ何故かアレクセウスの腕をボロボロに風化させる描写があった)。口のスリットから吹き出す突風で敵を吹き飛ばす。バーグル、グロッサーを倒す決め技となった。
- ブレストバーン
- Zのブレストファイヤーに相当。胸部放熱板から高熱線を放射して敵を溶かす。水中でもさほど威力は落ちないのか、海中戦でもけっこう決め技として使用していた。また、マイナス回路をセットすることにより冷凍光線にも転用できる(51話)。決め技としては最多を誇る。
- ネーブルミサイル
- Zのミサイルパンチに相当。胴体中央の五角形の発射口から放たれるミサイル。ネーブルは「へそ」の意。牽制技として使用されることが多かったが、ブラベウス戦やマミレス戦ではとどめに使用。
- スクランブルカッター
- Zのスクランダーカッターに相当。スクランブルダッシュの翼部分で敵を切断する。強度的に無理を感じさせたためか、4話及び15話で使用されただけであった。なお15話で鉄也は「スクランダー・カット!」と叫んだ。
- グレートブーメラン
- 胸の放熱板を取り外しブーメランとして敵を切断する。イスカリオス、ドルモスを倒した。
- バックスピンキック
- 脛の両側からブレードが出て破壊力を高めたキック。34話から使用。当時のブルース・リー人気を如実に反映した技であり、鉄也自身もジャージ姿でキックの練習に励むシーンがある。
- ニーインパルスキック
- 膝からスパイクが出て破壊力を高めたキック。これも34話からの使用。バックスピンキックと併用されることが多い。
- マジンガーブレード
- 腿の突起から取り出す超合金ニューZ製の剣。両側に各1本装備している。初期話数ではとどめに使用される事が多かった。通常は1本しか使わないが、対暗黒大将軍戦(31話)・対ギュラソス戦(51話)・対ギルギルガン最終形態戦(『グレートマジンガー対ゲッターロボ』)では二刀流も披露している。
- サンダーブレーク
- 中盤までのグレートマジンガー最大の必殺技。耳から放つ高出力電撃を指先に誘導、敵に叩きつける。通常は電撃を指先に誘導するが、手に持ったマジンガーブレードから発射することもある。グレートマジンガーの指先が溶けた時に、ビューナスAの指先から誘導したこともあった。『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では両手から電撃を発射する「ダブルサンダーブレーク」という発展系の新技をギルギルガン最終形態に対して披露していた。
- グレートブースター
- 47話から新たに装備された終盤のグレートマジンガー最大の必殺武器。背中に装着することで飛行スピードが著しく向上。見た目はZのジェットスクランダーのようだが、単なる翼ではなく、ブースターをミサイルのように撃ち出して敵にぶつけ、前部から発射される二条のビームと翼による切断で殲滅することも可能。非常に強力な武装ながら、背中のスクランブルダッシュを破壊されると合体不可能になるという弱点があった(49話)。超合金ニューZ製のはずだが、最終話ではデモニカのミサイル攻撃で呆気なく大破した。劇場映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』終盤の対ピクドロン戦で逸早くお披露目された小松原一男デザインをTV版でもそのまま流用。
- マジンパワー
- 短時間に驚異的なパワーを引き出すマジンガーシリーズ共通の機能。11話の対ギライ戦と50話の対マリゲラ戦で使用された。なお、鉄也は発動の際に「マジンパワー!」と叫んでいる。