ゲームの達人
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『ゲームの達人』(原題Master of the Game)は1982年に発表されたシドニィ・シェルダン原作の小説。また、それを原作としたテレビドラマ。
目次 |
[編集] ストーリー
原作のストーリーは世界有数の巨大複合企業『クルーガー・ブレント』とその一族の繁栄と衰退を描いたもの。テレビドラマ版において原作では南アフリカであった舞台を戦時中の満州に置き換え、登場人物は白人を日本人、黒人を中国人に置き換えて描かれている。
巨大複合企業の老女社長、ケイト・ブラックウェルは誕生日の日、自らの死期を悟り、自らと自らの一族の奇妙な運命に思いを馳せる。「ビジネスはゲームだ。生き残るためには『ゲームの達人』にならなければならない」。果たして彼女は『ゲームの達人』であったのか?物語は南アフリカ、ダイアモンド・ラッシュの時代から始まる・・・。
アメリカの大ベストセラー小説で、シェルダンはこの作品を以って売れっ子作家の仲間入りを果たした。4部構成になっており、スピーディーな展開が魅力。中間部で一旦だれるものの、基本的には読者の興味をひきつけたまま最後まで一気に読ませる優れた娯楽小説。
[編集] 登場人物(小説版)
- ケイト・ブラックウェル・・・巨大コングロマリット『クルーガー・ブレント』の女社長。恵まれた容姿と並外れた賢さ、そして何より常軌を逸した意思の強さを併せ持つ。
- ジェイミー・マクレガー・・・イギリスの片田舎から、一攫千金を夢見て南アフリカにやってきた、意思が強く、勇敢だが純朴な青年。
- デビッド・ブラックウェル・・・『クルーガー・ブレント』初代社長の絶大な信頼を受ける有能な青年。
- トニー・ブラックウェル・・・ケイトの息子。穏やかで芸術を好むどちらかと言えば朴訥な青年。
- イブ・ブラックウェル/アレクサンドラ・ブラックウェル・・・並外れた美貌を持つ、ケイトの二人の孫娘。一卵性双生児。
[編集] 登場人物(テレビドラマ版)
- 篠原蛍子/篠原花/篠原雪(演:中谷美紀)
- 篠原蛍子(演:松坂慶子)
- 是方純平(演:根津甚八)
- 篠原鞠(演:大谷直子)
- (演:田口浩正)
- (演:徳井優)
- (演:螢雪次朗)
- 山崎(演:筧利夫)
- 医者(演:山城新伍)
- 辺見(演:石橋蓮司)
- 海野(演:村田雄浩)
- 透(演:山本耕史)
- 安奈(演:細川直美)
- (演:水島かおり)
- 久美(演:夏生ゆうな)
- (演:野添義弘)
- (演:稲田千花)
- (演:永田耕一)
- (演:阿部六郎)
- (演:若尾義昭)
- (演:阿部朋子)
- (演:弘中麻紀)
- (演:飛田幸子)
- (演:鬼塚啓之進)
- (演:浜田学)
[編集] テレビドラマ
- 2000年3月28日~5月2日までNHK衛星第一テレビジョンで放送された。全6回。
[編集] スタッフ
- 脚本:西岡琢也、小田切正明
- 演出:小田切正明
- 制作統括:吉川幸司、近藤晋
- 制作:NHK
[編集] 関連項目
- アカデミー出版
- 「超訳シリーズ」として最初に刊行された「ゲームの達人」が上下計750万部の日本の出版記録をうちたてた
- 月刊の英語教材「イングリッシュ・アドベンチャー」のストーリーとして採用されている
- サンソフトがセガサターンやプレイステーションで発売したテレビゲーム「ゲームの達人」シリーズは、単なる囲碁将棋などのゲームで、シドニィ・シェルダンの本作品とは一切関係がない。
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