山城新伍
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山城 新伍(やましろ しんご、1938年11月10日 - )は、京都府京都市出身の俳優、映画評論家、映画監督、タレント。本名:渡辺 安治(わたなべやすじ)。現在オフィス斬所属。血液型O型。京都府立山城高等学校出身。父は医師で母は看護師。
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[編集] 人物
時代劇スターにあこがれエキストラをやる。高校卒業して東映ニューフェイス第4期でデビュー。同期には曽根晴美、室田日出男、佐久間良子、花園ひろみ、山口洋子など。テレビドラマ白馬童子で子供たちの人気者となる。映画では脇役が多かった。60年代に入ると時代劇の人気がなくなり、コメディーやエログロ路線で個性を生かすようになる。しかしながら、そのジャンルを選ばぬ姿勢を評して「ミスター・プログラムピクチャー」と呼ばれて人気があり、1970年代始めに多くの映画俳優たちが斜陽の映画界から躊躇しながら入っていったテレビの世界では既にすんなりと溶け込んでいて、テレビドラマだけでなく、バラエティ番組でもいかんなくその個性を発揮。俳優らしからぬ機転の良さとコメディー・センスと関西弁の話術で、司会やパネラーとして活躍し、2時間ドラマでは主演作を多く持った。
1963年4月に里見浩太郎と共にハワイでSW22口径コルトを買い、帰国。山城は同年暮れにピストル所持(銃刀法違反容疑)で捕まり、1964年春に罰金50万円の判決を受けていた。山城は1963年7月に山口組系益田組員に自分が買ったピストル1丁を渡し、山城が持っていたのは8月22日に里見から貰ったピストルだった事がわかり、1963年8月13日までに取り調べられ、その後2人とも起訴される。1965年2月26日に京都地裁により懲役10ヶ月執行猶予3年の判決を受ける。
それでも映画への想いは熱く、俳優・タレント活動以外にも、映画評論、映画監督もこなしている。監督としては、にっかつロマンポルノのヒット作『女猫』(めねこ)、『双子座の女』のほか、『せんせい』、『やくざ道入門』、『本日またまた休診なり』、『ファミリー』といった作品がある。
若山富三郎に気に入られ、その影響を受けて、俳優仲間、特に映画『仁義なき戦い』での共演者を中心に面倒見のいいところがあり、仲間たちのバラエティ進出をフォローしていた向きがある。認めないうちは非常に厳しいが、いったん認めると重用するところがある。
また映画評論では、1979年10月から2002年3月までサンテレビで放送された『火曜洋画劇場』で司会をし、低予算のためB級映画が放送されることが多かったが、そんな中でも「アクションはC級で・・・」など歯に衣着せぬも映画愛にあふれる言葉で映画の批評を行っていた。
プロ野球・阪神タイガースのファンであり、かつては年1回サンテレビのプロ野球中継『サンテレビボックス席』にゲストとして呼ばれていた。
浜村淳、元阪神タイガース監督吉田義男は高校の先輩、釜本邦茂、毎日放送アナウンサー野村啓司は高校の後輩である。高校では、ラグビー部に入っていた。
元夫人の花園ひろみと車で湖に突っ込み、「結婚してくれないとこのまま死ぬ!」と迫った話はテレビで何度も言っている。それだけ花園を深く愛し、それに自信を持っているが、女性関係にゆるい部分もあり、花園とは結婚と離婚を2回ずつしている。「僕の家族は山城教だ」と家族の結束に強い自信を持っていたが、娘から女性誌を介して絶縁状を突きつけられたことがある。
1990年代まではテレビ番組の司会やクイズ番組のパネラーとして活躍し、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』で共演した逸見政孝とは、同じ関西出身であった事や番組出演がきっかけで親友となっており、彼の葬儀では弔辞を読み涙した。また日曜19時枠で『クイズ・マネーイズマネー』の司会を務め、同番組が終了して暫く立った後、当時裏番組であった『クイズ!!ひらめきパスワード』で2代目司会を務めるという珍現象もあった。
かつて島田紳助とは『新伍&紳助のあぶない話』で共に司会を務め、バラエティ番組で共演するほど仲が良かったが、後に関係が悪化する。しかし、2002年10月の『開運!なんでも鑑定団』で共演している。
超C調なバカキャラ(『不良番長』シリーズなど)から無口で職人肌の男(『付き馬屋おえん』など)まで、演じる役の幅は広く、どの役でも圧倒的な存在感を見せている。
2005年12月25日、『いつみても波瀾万丈』(日本テレビ系)に出演。糖尿病を患っていたことを告白。また、里見浩太朗、菅原文太、若山富三郎、鶴田浩二、逸見政孝とのエピソードについて語った。糖尿病を患ってからは痩せ、テレビ番組の露出を控えている。
2006年某週刊誌のインタビューを受け、風貌は頬はこけ、髪は白く薄くなり、まるで別人のような風貌であった。周りからは心身ともに心配されているという。事実、自分の力だけでは階段を上れないほどであるという。また週刊女性によると「食べこぼし徘徊の日々」のタイトルで深夜に徘徊して自動販売機に大声で話しかけているという記事が掲載された。この記事に対し山城自身がテレビに出演し否定をした。
関西弁(時おり標準語になることもある)で物事をはっきりとテレビでも言う性格で知られている。そのため、敵対する者も多く、やしきたかじんは「(山城は)嫌いや」と言って憚らない(以前『新伍のわがまま大好き』などでも共演していた)。山城自身は彼を評価しており、『たかじんnoばぁー』の出演を熱望したが、しばらく断られていた(後に共演するが、その後も「俺は好きになれん」と言われていた)。某有名女性フリーアナウンサー(現在は引退)には強硬に肉体関係を迫ったため、番組内で共演した時も露骨に嫌な顔をされていた。下記参照
[編集] 山城の発言録
- NHKは公共放送。なのになんで1週間ずっとジャニーズが出て、SMAP全員に主役を持たせるのか。あんな近藤勇なんか見とうないわ。
- どこの事務所に所属しているかで、キャスティングが決まるのはおかしい。別にバーニングとはいってないけどね。
- これまでの時代劇を全否定しやがって。三谷幸喜、なめとんのか。俺は許さんよ。
(『古畑任三郎』に出演し、三谷も山城の回のエンディングは敬意を払ったもので、相互の評価は悪いものではなかったが、NHK大河ドラマ『新選組!』については時代劇俳優として決定的に受け入れられるものではなかった。また、この発言のときは映画の完成発表のときでもあり、彼一流のアドバルーンであった側面もある)
- 寄らば大樹はクズの考え。今の芸能界はそうなっている。俺の意見に日本国民の8割は賛成してくれるだろう。
- NHKの受信料の一部は、ジャニーズに流れとんだろ。そんな受信料なら払うな。
- 昼はファンに追いかけられ、夜は社長に追いかけられる。どこのプロダクションのことか分かるやろ。
- 俺の残りの俳優生命をかけてもいい。
- 俺があんな(おどけた)CMやったとき、「ああ、落ちぶれたな」とか思わせへん自信はあるよ。宝田明さんと違ごてね。
- 嫌いな俳優?緒形拳やね。あんな鈍くさい奴。俺より評価受けてる俳優みんな嫌いや。
- その方がロマンがあるがな。コーマンやないよ。
- 1992年、『EXテレビ』にて、当時参議院議員だったアントニオ猪木の都知事選辞退に際して金の授受があったとの疑惑に関して、「あれはあかん。もう終わりやね」と発言。しかし、数年後にあぶない話に猪木がゲスト出演した際には、「猪木さんが金もらうわけないがな」と180度方向転換したコメントを発した。
- 1994年『笑っていいとも!』出演時、宅麻伸と賀来千香子の結婚について「3年で別れる。俺は当たるんだ」とコメント。2006年現在、宅麻夫妻は離婚していない。
- 親が子とやったらおかしいやろ。 (梅宮辰夫が名づけ親の女性タレントを山城がやってしまい、梅宮から「何で俺より先にやるんだ!!」と怒られた際に)女は梅宮が、男はカルーセルが全部手をつけた(ある映画の撮影中)。
- 男と(セックスを)やらなあかんのやったら、(相手は)名高達男がええ。
- (小泉純一郎の長男孝太郎が芸能界入りするというニュースに対して)「そんなもん俺が苛めて芸能界から追い出したる」
- 2001年頃、「小泉総理よ、あんたが首相としてやった事は息子を芸能界デビューさせた事だけなんだよ」、「政治家として、何一つやってないんだよ」
[編集] 部落差別問題と著作
芸能の歴史と部落差別問題について詳しく、著作もある。
- 「現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん? 」(解放出版社)
[編集] 略歴
- 1957年 東映ニューフェイス第4期生
- 1959年 「風小僧」でデビュー(共演)
- 1960年 「白馬童子」で主演し、人気を博す。
- 1966年 女優の花園ひろみと結婚。
- 1975年 「独占!男の時間」でバラエティに進出。
- 1981年 フジテレビ系「アイ・アイゲーム」で伏字を「チョメチョメ」と表現し流行語になる。
- 1985年 花園ひろみと離婚。
- 1991年 花園ひろみと2度目の結婚。これを「新伍のお待ちどおさま」で梅宮辰夫に発表され、更に彼から祝福のキスを受ける。
- 1999年8月 花園ひろみと2度目の離婚。
その後も同居していたが、2001年以降は一人暮らし。
- 2005年 糖尿病で入院。
現在は自宅療養中であり、2007年夏以降に復帰という方向で動いているらしいが詳細は不明。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 不良番長(東映)
- 仁義なき戦い(東映)
- 新仁義なき戦い(東映)
- 県警対組織暴力(東映)
- トラック野郎(東映)
- 週刊 バビロン(東映、監督作品)
- ミズターどん兵衛(東映、監督作品)
- サラリーマン金太郎(東宝)
- ハチ公物語(松竹)
- 塀の中の懲りない面々(松竹)
- せんせい(松竹、監督作品)
- やくざ道入門(松竹、監督作品)
- 本日またまた休診なり(松竹、監督作品)
- スウィート・ホーム(東宝)
[編集] ドラマ
- 風小僧(東映制作、NET)
- 白馬童子(東映制作、NET)
- 新ハングマン(朝日放送)
- 桃太郎侍(日本テレビ)
- 新五捕物帳(日本テレビ ただし、主演は杉良太郎)
- 付き馬屋おえん事件帳(テレビ東京)
- 火曜サスペンス劇場「悪夢の五日間」(1990年8月14日放送、日本テレビ・トムソーヤ企画)主演
- 半七捕物帳(1992年10月~1993年2月、日本テレビ・ユニオン映画)
- 暁に斬る!(関西テレビ放送・ヴァンフィル)
- 闇を斬れ(フジテレビ)
- 監察医 藪野善郎(TBS)
- 古畑任三郎「魔術師の選択」(1996年、フジテレビ)犯人・南大門昌男役
- 南町奉行事件帖 怒れ!求馬II(1999年 TBS・C.A.L.)第2話「泣きぼくろの女」 喜之助役
- 水戸黄門第28部(2000年、TBS)ゲスト出演
- 土曜ワイド劇場「癒しの事件簿・藤井若菜の犯罪被害者相談室」(2007年3月31
日、テレビ朝日) 伊集院遊心役
[編集] バラエティ他
- 独占!男の時間 (東京12チャンネル)
- 笑アップ歌謡大作戦(テレビ朝日)
- 何かとワイド面白地球(テレビ朝日、司会)
- 1993年 世界とんでも!?ヒストリー(テレビ朝日、解答者)
- アイ・アイゲーム(フジテレビ、司会)
- クイズ!ベストカップル(フジテレビ、司会)
- クイズ天国と地獄(TBS、司会)
- クイズ!!ひらめきパスワード(毎日放送、司会 野村啓司アナから2代目を引継ぐ)
- 新伍とんでけ捕物帳(毎日放送 主演)
- 金曜10時!うわさのチャンネル!!(日本テレビ 三日月刑事役)
- 金曜娯楽版(日本テレビ、司会)
- 夜はドキドキ!!(関西テレビ、司会)
- 新伍のお待ちどおさま(TBS、司会)
- クイズ どんなMONだい?!(日本テレビ、解答者)
- クイズ・マネーイズマネー(よみうりテレビ、司会)
- 新伍のわがまま大好き(朝日放送、司会)
- 新伍・紳助のあぶない話(関西テレビ、司会)
- レインボー(毎日放送、司会)
- 新伍Niタッチ!(毎日放送、司会)
- 新伍のワガママ大百科(毎日放送、司会)
- 山城桃源郷(読売テレビ、司会)
- クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!(日本テレビ、解答者・特番のみ司会、1993年に逸見政孝の代理司会)
- 新装開店!SHOW by ショーバイ!!
- 新装開店!SHOW by ショーバイ2
- 火曜洋画劇場(サンテレビ、司会・映画評論)
- 壮絶バトル花の芸能界 男と女!!(日本テレビ、パネラー)
- 東京金歯(BSフジ、審査員)
[編集] オリジナルビデオ
[編集] 吹き替え
- 刑事コロンボ・ルーサン警部の犯罪(ウィリアム・シャトナー)
- マッコイと野郎ども(トニー・カーティス)
[編集] CM
- どん兵衛(日清食品、川谷拓三と共演)
- ユンケル黄帝液(サトウ製薬)
- ベープ(フマキラー)
- バブルスター(原ヘルス工業、北大路欣也と松方弘樹と梅宮辰夫と千葉真一と共演)
- サッポロ生黒ラベル(サッポロビール)
- タイタン(マツダ)
- ボンゴ(マツダ)