コスキン・エン・ハポン
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コスキン・エン・ハポン(Cosquin en Japon)は福島県川俣町で毎年開催されるフォルクローレの音楽祭である。
川俣町在住のフォルクローレ愛好家・長沼康光(ながぬまやすみつ)らが1955年に結成した「ノルテ・ハポン」(北日本中南米音楽連盟)の呼びかけで、1975年(昭和50年)に川俣町福祉センターにおいてアマチュアの13グループで開催されたのが始まりである。
その後、参加者が増え1981年に会場を川俣町中央公民館に移し、2002年からは3日間の開催に拡大され、町をあげてのイベントとなっている。現在では、国内外の一流のプロの演奏家も参加するようになり、国内最大のフォルクローレ・フェスティバルである。初日には参加者や町民が中南米の衣装を身に着けたコスキン・パレードも行われる。
2006年の第32回にはこれまでで最高の161グループが参加し、10月7日から9日まで開催された。
コスキン・エン・ハポンの名前はアルゼンチンのコスキン市で開かれるコスキン国民音楽祭に由来する。
[編集] 国際交流
コスキン・エン・ハポンが広く知られるようになったことから、アルゼンチン共和国やコスキン市との国際交流も深まっている。
2002年にサッカーのワールドカップが日本で開催された際には、アルゼンチン側からの要望があり、川俣町の住民でアルゼンチン・サッカー団の日本応援団を組織し、応援に当たった。
コスキン・エン・ハポンにはアルゼンチン駐日大使やコスキン市長も表敬に訪れるほか、川俣町も町長と関係者らがコスキン市を表敬訪問を行っている。
[編集] 表彰
- 1993年 サントリー地域文化賞(サントリー文化財団)
- 2001年 長沼氏が平成13年度地域文化功労者(芸術文化部門)(文化庁)
- 2002年 川俣町が平成14度地域づくり総務大臣表彰(住民参加のまちづくり部門)