コデルロス・ド・ラクロ
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コデルロス・ド・ラクロ (Pierre Ambroise Francois Choderlos de Laclos 1741年-1804年 )はフランス・アミアン出身の砲兵士官で、小説「危険な関係(Les Liaisons dangereuses)」の作者。
ラクロは南フランスの駐屯地での貴族たちの生活をモチーフに1782年に「危険な関係」を著した。
ほかにも女子教育についてなど政治論や風刺詩をいくつか発表しているが、いずれも凡作であり後世まで傑作として読み継がれているのは「危険な関係」ただ一点のみである。 当時のアンシャン・レジームと呼ばれた貴族社会の道徳的退廃と風紀の紊乱を活写した内容は、上梓当時は多くの人の顰蹙を買いつつも広く読まれた。
「危険な関係」は書簡体小説の一つであり、その優れた構成からも近代心理小説の最高傑作とされている。