コホーテク彗星 (C/1973 E1)
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彗星 周期彗星の一覧 / 非周期彗星の一覧 |
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発見 | |
発見者 | ルボシュ・コホーテク |
発見日 | 1973年3月7日 |
符号・別名 | C/1973 E1 = 1973 XII = 1973f |
軌道要素 - IAUNASA | |
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離心率 (e) | 1.000008 |
近日点距離 (q) | 0.142425 AU |
軌道長半径 (a) | - |
遠日点距離 (Q) | - |
公転周期 (P) | - |
軌道傾斜角 (i) | 14.3043° |
近日点引数 (ω) | 37.7976° |
昇交点黄経 (Ω) | 258.4895° |
前回近日点通過 | 1973年12月28日 |
次回近日点通過 | なし(非周期彗星) |
コホーテク彗星(コホーテクすいせい、Comet Kohoutek、C/1973 E1)は、 1973年3月7日にチェコの天文学者、ルボシュ・コホーテクによって発見された彗星である。翌1974年には地球に接近し、肉眼でも観測できるようになった(このような彗星の事を肉眼彗星と呼ぶ)。
発見当初からの観測によると、彗星の核が大きく、近日点距離が小さく(0.1424天文単位)、かつ近日点通過時に地球から見て太陽と反対側に位置する、など大彗星になるための条件を満たしており、マイナス等級の彗星になると期待されていた。
しかし観測光度は、ピーク時でも3等級に留まり、「誤報テク彗星」のニックネームを冠することになってしまった。予報はずれの明るさとは言うが、長い尾を引いた姿は壮観であったという。
このときに、マスコミが『今世紀最大~』等と大々的に報道しすぎたため、それ以降はあまり天文現象について過度の期待を抱かせるような記事や報道が影をひそめるようになった。
この3年後に訪れ、一般には殆ど報道されなかったウェスト彗星が、「20世紀でも随一の美しさ」とさえ言われた姿にまで成長して、多くの人を驚かせ魅了したのは有名な話である。
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