ゴイシシジミ
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ゴイシシジミ(碁石小灰蝶 学名Taraka hamada)はシジミチョウ科のチョウ。翅の表面は一様に黒く、裏面に黒い碁石状の斑点がある。前翅長約14mm。北海道から九州にかけて分布する。山地から平地の林や笹薮でよく見られ、年4-5回、5-10月にかけて現れる。
ゴイシシジミ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Taraka hamada |
[編集] 生活史・食草
幼虫は日本の全種の蝶の中で唯一の完全な肉食性で、メダケ・クマザサなどのタケ科植物につくタケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシなどを捕食する。成虫もまた彼らの分泌液に依存するため、この種の存在には前述のアブラムシが必要不可欠となる。成虫は、アブラムシの集団の中に卵を生む。
なお、カニアシシジミ亜科(またはアシナガシジミ亜科と呼称)のチョウは日本では本種のみである。
[編集] 関連項目
・クロシジミ:完全にではないが、本種と同じく肉食性である