サランスク
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サランスク (ロシア語: Сара́нск; モルドヴィン諸語: Саран ош)は、ヨーロッパロシア中央部の都市で、モルドヴィア共和国の首都である。サランスクは、ヴォルガ盆地のサランカ川とインサル川の合流地点にあり、モスクワから東へ約630 kmの北緯54°11′ 東経45°11′に位置している。人口は、2002年国勢調査で304,866人である。サランスク空港が整備されており、またリヤンビル空軍基地に近接している。
[編集] 歴史
サランスクは、ロシア南東国境の要塞として1641年に入植が始まり、この当時に由来する多数の歴史的建造物がある。ソビエトのプランナーは、1960年代から1970年代にかけて、広い通りを加え巨大な住宅地域の建設を計画しつつ旧市街地を再建した。
[編集] その他の情報
サランスクでの産業活動には、電線、化学製品、装飾織物、食品の製造、機械組立そして金属加工が含まれる。この都市には、2つの火力発電所もある。サランスクには、1893年以来の鉄道駅があり、現在はルザエヴカ・カザン間の鉄道路線に位置している。また、この都市は、幹線道路沿いに位置している。
サランスクには、1961年に建設された芸術劇場、人形劇場、喜劇場などいくつかの劇場がある。この都市には、地方歴史博物館と絵画博物館もある。1957年創立のモルドヴィア国立大学が、いくつかの技術学校とともにサランスクに所在している。