シニグリン
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シニグリン | |
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IUPAC名 | S-β-D-グルコピラノシル=(Z)-O-(カリウム=スルホナト)ブタ-3-エンヒドロキシモチオアート |
分子式 | KC10H16O9NS2 |
分子量 | 397.46 g/mol |
CAS登録番号 | [3952-98-5(一水和物)] |
形状 | 白色結晶 |
融点 | 127-130 °C |
シニグリン (sinigrin) は、アブラナ科の植物に多く含まれる配糖体である。「カラシ油配糖体」とも呼ばれる。
[編集] 概要
- すりおろすなどして酸素と触れると、ミロシナーゼの作用でグルコースと硫酸水素カリウムが遊離し、アリルイソチオシアネートを生じる。これはワサビやカラシの辛味成分である。
- モンシロチョウの幼虫は、シニグリンに誘引されてアブラナ科の植物の葉を食べることが知られている。
- 人体に対しては、消化促進作用や利尿作用がある。
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