シャボン玉
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シャボン玉(シャボンだま)は、主に子どもを対象とする遊びの一つ、もしくはその操作によってできたシャボン膜から生成される球体のことである。
石鹸(シャボン)などを水に溶かした液体(シャボン液)をストローなどの先端に付け、ストローの他方を口で吹いてシャボン膜(薄い膜)を膨らませ、球体を作る。さらに勢い良く吹くか、ストローを適当に動かしてシャボン膜とストローを切り離すと、シャボン玉を飛ばすことができる。
シャボン玉が壊れた場合にシャボン液で足元を滑らせたりすることがあるため、屋外で行うか、屋内から屋外に向けて飛ばすことが多い。
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[編集] 道具
シャボン玉を作るため、次のような道具が用いられる。
- シャボン液: 市販の製品もあるが、石鹸(台所用中性洗剤)、ポリビニルアルコール、グリセリン、砂糖、ガムシロップなどを水で薄めて自作することもできる。シャボン玉を長持ちさせるための調合方法がいくつか考案されている。
- ストロー: 口で吹くことによってシャボン玉を生成する道具である。市販のものもある。
- 枠: 口で吹く方法の他、針金で作った枠にシャボン膜を貼り、その枠を動かすか口で吹くかしてシャボン玉を飛ばす方法もある。シャボン液を多く染み込ませるため、枠に毛糸などを巻き付けることが多い。
[編集] 種類
- さわれるシャボン玉: 通常のシャボン玉は数秒から数十秒で壊れてしまう。そこで多糖類などを用いて、作ったシャボン玉が固まるようなシャボン液が市販されている。
- シャボン玉発生装置: パーティー会場、舞台などでシャボン玉を飛ばして演出を行うため、大量のシャボン玉を自動的に発生させ、飛ばす装置がある。
[編集] 応用
- イベントなどで使われるシャボン玉発生装置の中には、水だけで泡を発生させる特殊装置を使い、周囲への影響を残さないようにしているものもある。
- フラフープ等を用いて、シャボン玉の中に入ることもできる。
[編集] 関連項目
- 石鹸
- こどもの文化
- 構造色
- 『シャボン玉』 - 野口雨情作詞、中山晋平作曲の唱歌。
- シャボン玉 (モーニング娘。) - モーニング娘。 19th シングル
- 島田珠代 - 吉本新喜劇女優。「男なんてシャボン玉」のセリフで有名。
- チャールズ・バーノン・ボーイズ - 『シャボン玉の科学』の著者(イギリスの科学者)
[編集] アニメ
春日サクラ(プリティ・キュア)
[編集] 参考文献
- 『しゃぼん玉の科学』C.V.ボーイズ著 矢田義男訳 槙書店 ISBN 4-8375-0145-1
- 『シャボン玉の科学』C.V.ボーイズ著 野口広訳 東京図書 ISBN 4-489-00194-0