ショウ・ザマ
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ショウ・ザマは、アニメ『聖戦士ダンバイン』の主人公(声:中原茂)。18歳。オーラバトラー・ダンバインのパイロット。ミ・フェラリオのチャム・ファウと行動を共にしている。同僚パイロットであるマーベル・フローズンとは、両想いで在るが、お互い中々言い出せない。日本人の高校生で、空手の心得がある。漢字での表記は「座間祥」(「ショウの漢字名について」を参照の事)。
元々素直な少年であったが、仕事ばかりで妻子を顧みず、秘書と愛人関係を持つ父、教育評論家であるにもかかわらず、自分の息子を理解しようとしない母と、家庭環境には恵まれなかった。将来の夢はモトクロスレーサーと言うバイク好きで、夜ともなれば愛車アスペンケードに跨り街を走り回っていたが、ある日ハイウェイを走行中、突然オーラロードが開き、海と陸の間にある異世界バイストン・ウェルへと召還されてしまう。アの国の地方領主ドレイク・ルフトの館ラース・ワウに、同じく召還されたトッド・ギネスやトカマク・ロブスキーらと共に聖戦士として迎えられ、騎士バーン・バニングス指導の下、オーラバトラー・ダンバインのパイロットとなる。その飛行訓練中、「敵」と教えられたギブン家のオーラバトラーに襲撃され交戦、相手側の聖戦士で同じ地上人のマーベル・フローズンに「お前を召還したドレイク・ルフトこそ、バイストン・ウェル制覇を目論む悪なのだ。」と説得を受ける。その時点では拒絶するも、少しずつ自分の置かれた状況を把握するにつれ、やがてそれが事実であることを確信し、ダンバインとともにラース・ワウを脱出。ギブン家の長男ニー・ギブンが指揮するオーラシップ・ゼラーナに身を寄せ、ドレイクの野望と対峙する。ショウとは異なり、そのままルフト家の禄を食む道を選んだトッドや、様々な確執の末、一方的に激しく憎まれることとなったバーンらとはライバル同士となり、幾度と無く剣を交える。
高いオーラ力を持ち、初期型オーラバトラーのダンバインで多くの新型を打ち破った。後にナの国の女王シーラ・ラパーナより賜った新型可変オーラバトラー・ビルバインに乗り換え、ナの国・ラウの国連合軍のエースとして、バイストン・ウェルと地上の平和のため獅子奮迅の活躍で戦い続けたが、最終決戦終了間際、ショウに対する憎しみが昂じ、怨念の化身へと成り果てた黒騎士(バーン)の魂を浄化すべく白兵で最期の勝負を挑み、相打ちとなって戦死(?)するが、OVA『New Story of Aura Battler DUNBINE』では、主人公シオン・ザバとして登場する。因みに、シオンの下顎にも、ショウと同じX字の傷跡が在る。
[編集] ショウの漢字名について
放映当時のムック本である「聖戦士ダンバイン大事典 ラポートデラックス10」「ロマンアルバムエクストラ62 聖戦士ダンバイン 徳間書店」にはショウの漢字名の記述がなく、不明瞭であったが、「祥」もしくは「翔」であるとされていた。
ダンバインを多くとりあげていたアニメックvol29では「座間翔は新座市出身(?)の18才」とあり、月刊OUT83年2月号では「本名 座間 祥」とある。 近年に発売された「聖戦士ダンバインノスタルジア」ではp18に座間祥とあり、聖戦士ダンバイン大全の企画書再録でも座間祥とある。 企画書から変更がなかったとするなら、「座間 祥」が正しい表記であると判断してよいと思われる。