シンガー日鋼
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シンガー日鋼株式会社(しんがーにっこうかぶしきがいしゃ)とは、かつて日本においてシンガーブランドのミシンやショットガンなどを生産していた日本の株式会社。2000年(平成12年)に解散した。
[編集] 概要
本社および工場を宇都宮市瑞穂3丁目7番1号に置いていた。資本金は640,000千円、日本製鋼所とシンガー社がそれぞれ株式の半数を所有する合弁会社であった。
シンガー日鋼はもともと1943年(昭和18年)に日本製鋼所の宇都宮製作所として栃木県河内郡平石村に設置され、1949年(昭和24年)にパインミシンとして分離されてできたものである。パインミシンは1966年(昭和41年)にシンガー日鋼と改称した。
シンガー日鋼が解散することになったのは、前年に海外取引先が破産したことと、米国シンガー社の会社更生法申請で多額の不良債権を抱えたことによる。とりわけ大きな原因はシンガーの工業用ミシンからの撤退であった。
このため2000年(平成12年)1月に工場を閉鎖して従業員330名を解雇するなどの規模縮小を行い、事業継承を前提とした国内販売会社の設立を模索した。しかしシンガー側が断念し、シンガーミシンのOEM生産元であったハッピー工業他へ商標をライセンス契約を結ぶことになった。それを受け8月末をもってシンガー日鋼は解散手続きに入り、12月末に精算を完了した。
ライセンス契約後、ハッピー工業はシンガーミシンの新たな販売元シンガーハッピージャパンを設立した。
なお、解散後シンガー日鋼があった場所は住宅地およびショッピングセンター(ベルモール)となり、一部は元従業員用の住宅となった。製造設備は三和精密機械などに売却され工業用ミシンの生産に使われている。
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