ジャパノイズ
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ジャパノイズ(じゃぱのいず/Japanoise/Japanoize)はノイズミュージックの中で、特に日本のミュージシャンによって作成された楽曲及びミュージシャン、バンド自身を指すものである。主に1980年代以降の作品を指す場合が多い。日本ではなく海外で生まれた言葉であり、英語で「日本」を意味する"Japan"とノイズ・ミュージックの"Noise"を掛け合わせた造語である。
[編集] 概要・傾向
80年代以降、日本で生まれたノイズ・ミュージックの中では、本国日本で支持されることよりも、欧米を中心とした海外で支持されることが多かった。その中で、海外のファンが「日本のノイズ・ミュージック」として「ジャパノイズ」と呼んだことが始まりである。
傾向としては、ノイズを増幅させ、轟音のように響かせ、ヴォーカルが奇声や絶叫、悲鳴などをあげるなど、ハードコアなものから、ギターなどを使用しながら、ノイズやエフェクターを用いて、音楽体系や和音を意図的に崩してゆく手法を用いるなど様々である。
一連のジャパノイズ・ミュージックは海外のノイズミュージシャンのみならず、多くの音楽家に影響を与えるに至った。近年は本国日本でも再評価が進んでいる。