ジャン=マリー・ルブリ
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ジャン=マリー・ルブリ(Jean-Marie Le Bris、1817年 - 1872年)はフランス人の飛行機のパイオニアである。1856年12月、操縦装置のついたグライダーで飛行した。
ブルターニュのConcarneauに生まれた。水兵として世界を回るうちにアホウドリ(Albatross)の飛行を参考にグライダーを製作した。L'Albatros artificiel ("人工的なアホウドリ")と名づけられたグライダーで、Sainte-Anne-la-Palud海岸(Finistère)で、向かい風に向かって、馬で引っ張らせて離陸し、離陸した高さよりも高く飛行することに成功した。記録では100mの高さまで上昇し200mを飛行したとされる。
1868年にフランス海軍の援助を受けて、2番目の機体を製作し、ブレストで3度飛行を試みたが、結果は良くなかった。2番目の機体は最初の機体を軽量化して、重量分布を調整できるようにしたものである。1868年の写真が残されており、航空機の写真としては最古のものである。1857年に翼の迎え角を変える発明の特許を得た。