航空
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航空(こうくう)とは、航空機などの機械を利用した飛行や、航空機関連産業にまつわる活動を指す用語である。
航空はおおまかに次の3つの分野に分類することができる。
- 民間航空
- ジェネラルアビエーション(一般航空、ジェネアビとも)
- 軍事航空(軍用航空とも)
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[編集] 民間航空
民間航空とは、大型の旅客機や貨物機を使用する、定期的な旅客・貨物輸送事業を指す。航空会社(エアライン)が民間航空の主役である。日本の航空法での「定期航空運送事業」は主に民間航空を指す。
[編集] ジェネラルアビエーション(一般航空)
ジェネラルアビエーション(一般航空) (General Aviation; GA(いっぱんこうくう)) とは、民間航空と軍事航空以外のあらゆる航空活動から成る。日本ではジェネアビと略されることもある。一般航空という訳語もあるが、あまり使われていない。
ジェネラルアビエーションは以下の4つに大きく分けられる。
- レジャー飛行
- 自家用機による飛行
- スカイスポーツ
- 産業航空
- 公共機関による運航
[編集] レジャー飛行
[編集] 自家用機による飛行
日本では自家用機の数が少ないために、「ジェネアビ=産業航空」的な使われ方をされることもある。
日本に登録されている自家用飛行機を操縦するためには、国土交通省が発行する自家用操縦士の技能証明を取得する必要がある。(別途、航空無線に従事するための無線従事者免許=総務省発行=も必要。)
また、自家用機には飛行機に相当する固定翼機とヘリコプターに相当する回転翼機の分類があり、操縦士の技能証明も「自家用固定翼操縦士」と「自家用回転翼操縦士」の資格で異なる。よって、「固定翼機」だけの資格ではヘリコプターの操縦は認められておらず、逆もそうである。当然だが、飛行機とヘリコプターの両方を操縦したい者はそれぞれの操縦訓練を行い、固定翼機と回転翼機の両方の実地試験に合格する必要がある。
[編集] スカイスポーツ
グライダー・ハンググライダー・パラグライダー・ウルトラライトプレーンなどを使った飛行。詳しくはスカイスポーツを参照。
日本では、大阪府八尾市にある八尾空港が拠点として有名である。
[編集] 産業航空
産業航空とは、種々の航空産業の総称である。
一例として、日本の航空法による分類を示す:
[編集] 公共機関による運航
以下のような業務を指す(主に日本を例とする)。
飛行検査以外では、任務の性質上ヘリコプターが多く使われている。
[編集] 軍事航空
軍事航空とは、航空機を利用した、直接的な戦闘行動(空中戦・爆撃など)や、地上・海上の軍事行動の支援(偵察・輸送・連絡など)といった軍の活動を指す。空軍の活動が大きな割合を占めるが、海軍や陸軍その他の軍も航空機を利用している。
[編集] 関連項目
- 交通(上位項目)
[編集] 公共機関関係
- 航空局 - 航空法 - 型式証明
- 国際連合 - 国際民間航空機関(ICAO) - 国際民間航空条約(シカゴ条約)
- 国際航空運送協会(IATA) - 航空運賃
- 呼出符号(コールサイン)
- 航空交通管制 - 航空保安設備(施設) - レーダーサイト - 航空交通管制官
- 飛行場・空港 - 空港コード - 着陸料
- 航空事故
[編集] 業務関係
- 運輸業 - 航空会社(エアライン) - 航空会社コード
- 空中業務: パイロット - 客室乗務員
- 航空会社の業務
- グランドハンドリング
- マーシャリング: マーシャラー
- ローディング: ロードマスター
- トーイング・プッシュバック: トーイングマン
- 給油関係
- 貨物関係
- ケイタリング(機内食)
- 機内清掃