ジョン・G・アヴィルドセン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョン・G・アヴィルドセン(John Guilbert Avildsen、1935年12月21日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督。イリノイ州オークパーク出身。
目次 |
[編集] 経歴
広告代理店でCM等の制作をしていたが、監督募集の広告に応募したのがきっかけで映画業界に入った。当初はトロマ社など低予算のB級映画ばかりだったが、アメリカの世代間の断絶を描いたバイオレンス映画『ジョー』(1970年)で注目される。
1973年の監督作『セイブ・ザ・タイガー』(日本未公開)では、主演を務めたジャック・レモンが好演しアカデミー主演男優賞を受賞。更に1976年の『ロッキー』では自身がアカデミー監督賞を受賞したのをはじめ、アカデミー作品賞他多数の賞を受賞。同作品は世界的に大ヒット、シリーズ化(アヴィルドセンは一作目と五作目の監督を担当)もされ興行的な面でも大成功をおさめ、一流監督として不動の地位を築いた。
その後、『ロッキー』の空手版ともいえる『ベスト・キッド』も大ヒット、『ロッキー』シリーズと同様にシリーズ化された(一作目から三作目までの監督を担当)。
[編集] 評価
低予算の映画であっても大ヒット作を生み出した手腕が評価される一方で、『ロッキー』主演のシルヴェスター・スタローンと同様にゴールデンラズベリー賞(最低の映画を選ぶ不名誉な賞)に何度もノミネートされている(ノミネートのみで受賞はなし)。
[編集] 主な監督作品
- ターン・オン・トゥ・ラブ(1969年、日本未公開)Turn on to Love
- ジョー(1970年)Joe
- 泣く女(1971年)Cry Uncle!
- セイブ・ザ・タイガー(1973年、日本未公開)Save the Tiger
- デキシー・ダンスキングス(1975年)W.W. and the Dixie Dancekings
- ロッキー(1976年)Rocky
- ふたりでスロー・ダンスを(1978年)Slow Dancing in the Big City
- ジェネシスを追え(1980年、日本未公開)The Formula
- ネイバーズ(1981年)Neighbors
- ナイト・イン・ヘブン(1983年、日本未公開)A Night in Heaven
- ベスト・キッド(1984年)The Karate Kid
- ベスト・キッド2(1986年)The Karate Kid, Part II
- ピーター・フォークの 恋する大泥棒(1987年、日本未公開)Happy New Year
- この愛に生きて(1988年)For Keeps?
- ワイルド・チェンジ(1989年、日本未公開)Lean on Me
- ベスト・キッド3/最後の挑戦(1989年)The Karate Kid, Part III
- ロッキー5/最後のドラマ(1990年)Rocky V
- パワー・オブ・ワン(1992年)The Power of One
- エイト・セカンズ/伝説の8秒(1994年)8 Seconds
- ヴァン・ダム IN コヨーテ(1999年)Inferno
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の映画監督 | イリノイ州の人物 | ロッキー | 1935年生