スウォーズマン
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『スォーズマン』は、中華圏で絶大な人気を誇る作家金庸の武侠小説『笑傲江湖』をベースに、香港で制作された映画シリーズ。これまで3作品が制作されている。金庸原作の映画化のなかでは、珍しく興行的に成功した作品。ただ、監督たちによる奔放な脚色がなされ、原作とは遠くはなれている。
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[編集] シリーズ作品
[編集] スウォーズマン/剣士列伝
1990年、原題:Swordsman
キャスト
スタッフ
[編集] スウォーズマン/女神伝説の章
1992年、原題:Swordsman 2
ストーリー 強大な力を持つ「東方不敗」が、日月教の教祖を幽閉し苗族を支配するとうい部分は同じだが、秀吉軍から逃れた信長側の残党が、日本からやってきて苗族と結託するという、原作にはない荒唐無稽なストーリーが追加されている。「東方不敗」を演じたブリジット・リンはこれで「男装の麗人」のイメージを確立させた。
キャスト
- ジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)/令狐沖
- ミッシェル・リー/烏鴉嘴
- ブリジット・リン/東方不敗
- ロザムンド・クワン/任盈盈
- フェニー・ユン/藍鳳凰
- レイ・チーホン/忍者・服部
- ラウ・シュン/向問天
- ヤン・サイクーン/向我行
スタッフ
- 監督 チン・シウトン
- 原作 金庸『笑傲江湖』
- 脚本 ツイ・ハーク
- 音楽 リチャード・ユエン
- 撮影 トム・ラウ
- 製作 ツイ・ハーク
- 編集 マルコ・マック
- 武術指導 チン・シウトン、マー・ユンシク、ユエン・ブン
[編集] スウォーズマン/女神復活の章
1993年、原題:The East is Red
キャスト
スタッフ
[編集] 本作における東方不敗について
原作の東方不敗は、強さを求めるため、去勢して性差を超越した存在になった。その怪しい存在感をブリジット・リン(林青霞)は見事に演じ、以降「男装の麗人」役(『ドラゴン・イン』、『楽園の瑕』など)が定着していった。しかし、原作者の金庸は、そもそも女優が東方不敗を演じたことに不満を持っている。