スクラッチ (宝くじ)
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スクラッチは、日本の宝くじの一種である。日本で唯一の被封くじ(番号がスクラッチ印刷され、けずるまで番号がわからない)である。1口につき200円。当選金額は、1万円から10万円程度と、宝くじとしてはかなり低額だが、その分、当選確率はかなり高い。
[編集] 概要
1984年より発売され、「インスタントくじ」という呼ばれ方をしたが、2001年から「スクラッチ」という名称が利用され始め、テレビコマーシャルでもスクラッチの名で放映されたため、現在では「インスタント」の名称はほぼ消滅している。1等の当せん金を数万~100万円程度に低くして当せん確率を高めたものが多いが、一部は1000万円(グランドスクラッチ1000万)ないし2000万円(ビッグトレジャー2000万)の当せん金を設けたものもある。また、等級の数(種類)についても、過去は6等級程度を用意することが多かったが、近年では減少傾向にあり、2006年8月にはブロックくじにおいて、1等3万円と等級のない「ワンチャンス賞」500円を設定した、実質2等級のスクラッチ「オールオアナッシングプラスワンチャンス」が発売された。 以前はスクラッチ部分にて当選しなかった券に対して通し番号を付与し、「お楽しみ賞」として1万円程度の賞品を当せん品とする賞が存在したが、現在発売されているスクラッチくじについては、「宝くじの日お楽しみ賞抽せん番号」として、主に券面左下の整理番号上部に100000番から199999番の通し番号が印刷されており、回号毎に賞品が用意されることはなくなっている。
[編集] 種類
下記のようにいくつかの種類がある。
- トリプルマッチ
- A,B,Cの3つの数字欄があり、同じ列で記号が3つ揃えば当選となる。
- ラッキー3
- 6ヶ所の隠された数字欄のうち、3ヶ所が同じ数字であれば当選となる。
- エキサイト7
- 1等から5等までそれぞれ3つの数字欄があり、3つ7の数字であれば当選となる。
- タテ・ヨコ・ナナメ
- 3行3列の数字欄マスがあり、タテ・ヨコ・ナナメが同じ数字であれば当選となる。