スチェッキン・マシンピストル
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正式名称 | Автоматический пистолет Стечкина |
全長 | 195mm |
重量 | 1220g |
口径 | 9mm |
装弾数 | 20発 |
作動方式 | |
銃身長 | 140mm |
製造国 | 旧ソビエト |
製造 |
スチェッキン・マシンピストル(Автоматический пистолет Стечкина;略称АПС)は、旧ソ連軍の大型の軍用自動拳銃である。スチェッキン拳銃、APS拳銃ともいう。
[編集] 概要
APS拳銃は、1940年代末から1950年代初めにイーゴリ・スチェッキン設計師により開発され、1951年、戦車及び装甲車両の搭乗員、砲兵、擲弾筒手、将校用の護身武器として、ソビエト軍の装備に採用された。APS拳銃は、マカロフ拳銃と比較して、火力、装弾数で勝り、取り外し式の銃床を付ければ命中精度の向上も期待できた。必要な際、600発/分の発射速度で連射が可能であった。これらの利点にも拘らず、APS拳銃は余りに大きく、重く、戦闘車両からの緊急脱出の際に邪魔となった。その結果、ソ連軍の装備から除籍され、予備保管に回された。
1990年代初め、犯罪件数の増大と共に、ロシアの治安機関は、マカロフ拳銃では威力不十分で、カラシニコフ自動小銃では威力過剰であることに気付いた。短機関銃が最適と考えられたが、大量生産されておらず、OMON、SOBRは、軍から放出されたAPS拳銃を調達し始めた。各種短機関銃や、最新の拳銃が存在する今でも、治安機関職員は、安さ、弾薬の入手し易さ、十分な性能からスチェッキンを愛用している。この際、銃床は、より扱いやすい民用、あるいは自家製のものが使用されている。
APS拳銃は、ダブルアクション機構を有する。安全装置は遊底に位置し、単発、連射の切り替え装置も兼ねている。原型の照準器は、25、50、100、200mに設定されている。制式の銃床は、木製(初期型)又はプラスチック製である。鉄製の弾倉は、2列式で、20発を装弾できる。
1970年代、APS拳銃に基づき、軍及び内務省の特殊部隊用に、消音器付きのAPSB(АПСБ)拳銃が開発された。
[編集] スチェッキンが登場する作品
「シュテフキン」表記で、小説「A-10奪還チーム 出動せよ」(原題「Recovery」、スティーブン・L・トンプソン著)に登場。
イノセンスに登場。ヤクザの事務所二階に居た男が所持。
アニメBLACK LAGOONに登場。鷲峰雪緒が14話で使用する。登場は13話。
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