ストロックル間欠泉
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ストロックル間欠泉(-かんけつせん、アイスランド語:Strokkur)は、アイスランドのクヴィータ川近辺にある、地熱地帯に位置する間欠泉。ストロックルはアイスランドにおいて「攪乳機」を意味する。蒸気、熱湯や沸き立ったぬかるみの一団がこの地域にあり、その中でもかつて最も強力な間欠泉であった、大きな噴出を意味するストリ・ゲイシール(Stóri Geysir)もここに位置している。
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[編集] 概要・歴史
ストロックル間欠泉は、元の間欠泉であるガイサーから数メートル程しか離れていない。しかし、不定期に噴出するガイサーとは違い、ストロックル間欠泉はほぼ5~10分おきに噴出し、沸騰した熱湯を20メートル(70フィート)上空まで吹き上げる。その後数秒で、泉は元の状態へと戻り周辺の水は引いていく。この間、ストロックル間欠泉は一面の水が蒸気で囲まれた際に現れる。
かつて、世界的にも有名となった温泉水は70メートル(230フィート)の高さまで吹き上げていた。1810年には30分毎に活発な噴射を見せ、その5年後に噴出の間隔は6時間毎となったが1916年に噴出が突如途絶えてしまった。ところがその19年後の1935年、少量の水が排出された後、間欠泉はもとの30分毎に再び噴出し始めた。
今日では、ストリ・ゲイシールの活動が再び静かになり、その過去の壮麗な面影をやや残す程度になった。時折専門家が観光客への見世物にと、液体石鹸を水の溜っている場所へ流し込み、噴出させようと試みた。しかしこれが水の密度を増す結果となってしまい、濃くなった水が間欠泉の蓋の様な役目を果たして蒸気のの脱出を阻んでしまった。噴気孔から石鹸の溶液が取り除かれると、圧力が軽減され間欠泉が噴出するようになる。
[編集] 噴射の連続写真
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ストロックル間欠泉の情報と写真(英語)
- ストロックル間欠泉噴出の映像(英語)