スルホンアミド
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スルホンアミド (sulfonamide) は有機化学において、R1−SO2−NR2R3 の構造を持つ化合物群のこと。スルホン酸のヒドロキシ基をアミンに置き換えたものに相当する。カルボン酸のアミドに比べ、酸や塩基による加水分解、ヒドリド還元などに対して一般に安定である。
[編集] 合成
多くの場合、塩化スルフリルとアミンを塩基の存在下に反応させて合成する。
[編集] 用途
化学的に安定で生体内でも代謝を受けにくく、水溶性もよいことから医薬の部分構造として多用される。古典的な抗菌剤であるスルファニルアミド(サルファ剤)はその代表的なものである。有機合成の分野においてはアミノ基の保護基として用いられる。