スーホの白い馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
スーホの白い馬(スーホーの白い馬)は、モンゴルの民話。モンゴルの伝統楽器「馬頭琴」の由来にまつわる物語。 日本では、小学校の教科書や絵本などで有名である。
[編集] あらすじ
ある日、遊牧民の少年スーホは群れからはぐれた白い仔馬を拾い、その仔馬を育てる。それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。だが、スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され命辛々家へ辿り着くが、白い馬を失った悲しみは消えなかった。 その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出すが、その際家来達の放った矢が体中に刺さりスーホの所へ戻った時には弱りきっていた。そこで白い馬は自分の死体を使って楽器を作るよう言い残して息絶える。そうして出来たのが馬頭琴であった……。
[編集] その他
- 「スーホ」の本来の発音は「スフ」。(中国語で「斧」という意味。)
- 日本にきて初めて「スーホの白い馬」を知ったモンゴル人がいる程本国ではこの話はマイナーで、現地では「フフー・ナムジル」が馬頭琴誕生譚としては有名である。