ゼウスグループ
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「ゼウスグループ」とは日本テレビのテレビドラマ「透明人間」に登場した架空の大企業グループ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
外見的には合法的大企業であるが、裏では透明人間開発計画を推進して実際に透明人間になれる薬を完成させており、そのためには警察及び製薬企業関係者の買収や一般人への殺害に自社の社員の人体実験を行うなど手段を選ばず、警察も迂闊に手が出せない凶悪犯罪組織である。
ゼウスとは、ギリシャ神話に登場する神の名前。総本社の名前はオリンポス。総帥ミスターX(演:嶋田久作)の名の下に全てが動くが、実はその総帥に命令しているさらに上の絶対的指導者(長谷川半蔵(演:香取慎吾)の父親)がいる。精神破壊で人間の脳を洗脳したり、薬物実験で人間の体を実験台に使ったりなど、当時騒がれていたオウム真理教とやっていることが酷似していて不気味さを漂わせていた。
彼らの目的は半蔵のような女風呂の覗きではなく、透明化して洗脳した人間をゼウスの思うままに動かす生物兵器に改造し、透明人間工作部隊を作り、世界各国の軍部に潜り込ませ、ヒューミントなどで世界征服を目論んでいるのである。
このピュグマリオン計画実行の為に笹森怜奈(演:山田麻衣子)の網膜に隠された秘密と長谷川半蔵の透明薬を狙い、様々な工作員を送りこんで来たが、半蔵が本部に乗りこんできた際、ミスターXは迂闊に色々喋りすぎたせいか、絶対的指導者に処刑される。指導者の正体は計画遂行時の実験の事故で肉体にダメージを受けた為、機械に繋がれた脳髄であった。指導者は人間の肉体を捨てた自らを神と語り、息子半蔵を仲間に引き入れようとしたが、人間の体ばかりか心さえも失った父の姿は半蔵の神経を逆撫でするだけであった。指導者は半蔵に命を絶たれ、本部中心部は大爆発し、事実上ゼウスグループは壊滅した。