ダイナモ
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ダイナモ(dynamo)は発電機の意味で、特に自転車や自動車に付けられる発電機や、発電式の懐中電灯・ラジオなどの発電機を指す。
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[編集] 自動車のダイナモ
自動車では、エンジンの力で発電し、必要な電力をバッテリーに充電する直流発電機のことを指す。交流発電機の場合はオルタネーターという。
[編集] 自転車のダイナモ
自転車の場合は、ライトを点灯させるために使われる。車輪(リム)に取り付けるタイプと、ハブに取り付けるタイプに分かれる。
[編集] リムダイナモ
一般的な自転車に良く見られるタイプで、ブロックダイナモとも言う。ヘッドライト(ヘッドランプ)の非点灯時は車輪から離れており、点灯時にはレバー操作にてダイナモ自体を傾け、ばねの力で車輪に押し当て、車輪の回転によって発電力を得る。永久磁石(主にフェライト磁石)を使用した電磁誘導によって発電する。故障が非常に少ない、安価である、という利点があるが、着実に発電させるためには車輪に強い力で回転軸を密着させる必要があるためペダルが重くなるという欠点があり、無灯火自転車の原因となっている。
[編集] ハブダイナモ
ハブに取り付けるタイプで、リムダイナモと同じく電磁誘導によって発電するが、リムダイナモより大きなコイルを使用することができることから、発電効率がよく、ペダルの重さにほとんど影響が無い、という利点がある。また、ハブに直接接続されているため常に発電しているので、光センサーによる自動スイッチによって、ライトの点滅を行なう(オートライト)。利点は多いが、リムダイナモに比べて高価であり、取り付けも面倒である。シマノのインターLなどがある。
[編集] 非接触発電ライト
前輪に取り付けた3枚の磁石板が回転することによって、ランプのコイルが反応し、 非接触で発電してライトが点灯する。従来のタイヤとローラーが接触することによって発電する リムダイナモと違って、点灯時の音やペダルへの負担がなくリムダイナモから取り替えることが出来るライトでマジ軽ライトという商品名で製造は小里機材株式会社発売元は株式会社ウィル。小里機材株式会社
[編集] 懐中電灯・ラジオのダイナモ
災害時などの非常用の懐中電灯・ラジオに使われている。大抵は、ダイナモに接続されているレバーを手で回すことによって発電する。
[編集] 関連項目
シュミット - ドイツのハブダイナモ製造メーカ。