ダークシード
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『ダークシード』(DARKSEED)はCYBERDREAMSが開発し、国内ではギャガ・コミュニケーションズから発売されたゲームソフトの名称。ジャンルはアドベンチャー。セガサターン版1995年7月7日発売、プレイステーション版1995年10月27日発売、定価は共に5800円(税別)。
[編集] 概要
主人公の名前はマイク・ドーソン。ゲームはノーマルワールドとダークワールドという表裏一体の二つの世界があるという設定で、ノーマルワールドの人間ではドーソンだけが二つの世界の存在を知り、そして行き来する。
ダークワールドはその名の通り暗く、不気味なイメージの世界である。ダークワールドの高次の存在である“古き神々”はノーマルワールドの地球の存在を知っており、侵略を企ている。その計画の手始めとして、ノーマルワールドの人間の一人の頭部に小さなエイリアンの胚を埋め込んだ。古き神々の計画を阻止し、世界と自分の頭を救うのがドーソンの目的である。
ダークワールドは、いわゆる魔界のような悪だけの世界ではなく、善も悪もあるもう一つの世界であり、その住人の中にはドーソンに協力してくれる者もいる。その風景や人物などのアートはH・R・ギーガーが担当しており、ゲーム全編がギーガーのアートのムードに支配されているとも言える。
[編集] その他情報
俗に洋ゲーと呼ばれるものの常だが、本作もゲームとしての難易度は大変に高い。その難易度ゆえに対策としてセガサターン版、プレイステーション版共に、説明書に禁断の章と題し“ゲーム開始からクリアまでの全ての手順を掲載する”という稀に見る大胆な手段がとられた。
アクションやシューティングで攻略法を紹介するのと違って、操作そのものは単なる作業に過ぎないアドベンチャーでそのクリア方法を公開してしまう事は「それではゲームがゲームたり得なくなるではないか」と非難を受けても不思議は無い行為だったが、結果として多くの日本人ユーザーはむしろこれを「英断」と受け止めたようである。
続編であるダークシードIIが存在し、やはりセガサターン版とプレイステーション版が国内では発売されている。