ツーリング
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[編集] ツーリング(旅行)
ツーリング(touring)とは、二輪車、特にバイクを用いて、風光明媚な海岸線やカーブの多い山道などを走行して運転や移動そのものを楽しむ周遊旅行のこと。四輪車で行われる同様の行為はドライブ(drive)と呼ばれる。
日帰り、もしくは半日程度のツーリングを、俗にプチツーリングということがある。
また、複数ライダーでツーリングを行う集団を、俗にマスツーリングといい、観光地の道路で休日に多くみられる。
通勤や通学の単なる移動はツーリングとは区別される。ただし、普段とは異なる通勤・通学経路を、それを楽しむ目的で移動する場合、「ツーリング気分を味わう」などと言う。
なお、自転車の場合もツーリングと呼ぶことがあるが、普通は代わりにサイクリングという言葉が使われる。自転車で「ツーリングする」と表現する場合は短距離ではなく長距離の走行をいう。
[編集] ツーリング(旅行)の関連項目
[編集] ツーリング(自転車競技)
一般的に用語として「ツーリング」が使われる際における意味は「ツーリング(旅行)」にて前述した通りであるが、一方で自転車競技の種別として「ツーリング」を捉えた場合はサイクリングを含めた時間を競わない自転車ライドイベントの総称を意味する場合が多く「時間を競わない」という点でロードレースと大きく区別される。
使用車種に規定は無いが、競技には公道を使用するため使用車体には道路交通法に定められる保安部品の取り付けが必要。(極端な話をすると通常の市販生活用自転車はもちろんマウンテンバイクでもBMXでもロードレーサーでも保安部品さえついていればツーリングイベントに参加可能ということになる)
[編集] 自転車ツーリング競技の区分
- サイクリング(Cycling)
- サイクリングの項を参照のこと。一般にはセンチュリーラン(後述)より短い距離を走るイベントを指す。
- センチュリーラン(Century Run)
- 100マイル(=約160km)を制限時間内に完走する事を目的としたイベント。センチュリーライドとも。しかし「センチュリー」は「100」を意味するため曲解されて設定距離が100kmになっているイベントもある。
- ブルベ(Brevet)
- 距離がセンチュリーラン以上の設定を設けた場合はブルベとなる。フランスにて「時間を競わない長距離競技」として考え出され、センチュリーランと同様に設定時間内の完走と完走認定を目的とした競技。完走者には認定証とバッチが渡される。ちなみに競技名は「認定」のフランス語。
- 主催および完走認定機関としてフランスに本部を置くACP(オダックス・クラブ・パリジャン)及びRM(ランドヌール・モンデオー)が有名。日本ではAJ(オダックス・ジャパン)が公式競技の主催と認定業務を行っている。
- 距離ごとにカテゴリが分かれ、公式には200km,300km,400km,600km,1000km,1200kmの6つ。基本的には前段階距離の認定を受けなければ次段階の距離のイベントに参加できない。例として「300kmイベントに参加したい場合は200kmイベントの完走認定を受けなければならない」とされる。
[編集] ツーリング(自転車競技)の外部リンク
- オダックス・ジャパン 日本のブルベ認定機関。公式サイト。
[編集] ツーリング (工具)
ツーリング(ツールホルダとも呼ぶ、toolingまたはtoolholder)とは一般的にフライス盤やマシニングセンタに取り付ける機械工具である。加工内容に応じて各種用途(ミーリング、ドリリング、ボーリング等)にあわせた種類のツーリングがあり、切削工具(エンドミル、ドリル、リーマ、タップ、正面フライス、ボーリングバイト等)を取り付けて使用する。切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割をはたすため切削工具・機械性能を引き出すために軽視できない部品となる。フライス盤ではNT規格、マシニングセンターではBT規格が主流であるが、近年ISO規格であるHSK規格が増えてきている。
[編集] 主なツーリングメーカー
- MSTコーポレーション
- 大昭和精機
- 日研工作所