テラ戦士ΨBOY
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テラ戦士Ψ BOY(テラせんし サイ ボーイ)は、1985年7月13日より全国東映系で公開された映画である。主演は菊池桃子。
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[編集] 物語
6歳の少女・MOMOKOは、遊園地で友達のモトハルと遊んでいたとき、突如として光に包まれ……次の瞬間、16歳の高校生としてごく普通の学園生活を送っていた。6歳のときの記憶が突然甦ったのか? しかしMOMOKOは、6歳から16歳まで10年間普通に生きてきたことを自覚しているものの、この不思議な体験は、6歳の遊園地の時から突然、自分が16歳になったようにしか思えなかった。幼馴染みのモトハルに打ち明けても、彼は白昼夢だと笑うのみ。同じ頃、彼女らの周辺では、勉学やスポーツに長けた学生が消息を絶ち、その2日後に2日間の記憶ともとの卓越した能力を失って帰って来るという奇妙な事件が頻発していた。そして同じ頃、MOMOKOやモトハルに突如、超能力が身につく。後日「ディラスポーラ」というメッセージのもと、エスパー少年たちがMOMOKOのもとに集まってきた。しかし、悪のエスパー・フレイムの刺客が彼らを襲う。危機を脱した彼らは、自分たちを集めた謎の存在「BOY」からメッセージを受取る。彼らに救いを求める「BOY」とは何者なのか……?
[編集] 登場人物
[編集] MOMOKOと仲間たち
- MOMOKO(モモコ)
- 16歳の高校生。突如としてサイコキネシス能力を身につけ、全く制御できない能力に戸惑いつつも、BOYから救いを求めるメッセージを受取り、彼を助け出すことを決意する。
- モトハル
- MOMOKOの幼馴染みで、同じ高校に通っている。部活はボクシング。MOMOKOと同時期にサイコキネシス能力を身につける。
- ギンジロー
- 都内の小学生でIQ最高を自称する小学生で、パソコンが特技。予知能力を持つ。
- トオル
- ハンバーガーショップの店員。MOMOKOがその店に偶然来店したことから仲間となる。テレポーテーション能力を持つが、目的地と異なる場所に移動してしまう等、ドジも多い。
- ブー
- ゲームセンターで遊んでいたMOMOKOたちを刺客から救い、仲間となる。手から高熱を発して、掴んだ相手を攻撃する能力を持つ。
- ステーション
- テレパシー能力を持つ青年。ゲームセンターで遊んでいたMOMOKOたちに、ゲーム機の画面を通じて刺客の襲来を知らせた後、危険を脱した彼女らに合流して仲間となる。
- BOY
- 宇宙の彼方からやって来た謎の生命体。「ディラスポーラ」のメッセージのもと、MOMOKOを始めとするエスパーたちにコンタクトを取り、助けを求める。
[編集] ゴールデン・フレイム研究所
- ゴールデン・フレイム
- ゴールデン・フレイム研究所の所長。MOMOKOたちを遥かに上回るエスパー。既にBOYを手中に収めており、その能力の悪用を企んでいる。
- 片山先生
- MOMOKOの通う高校の教師だが、実はフレイムの部下。MOMOKOに秘められた能力を見抜き、マルイと共に彼女を執拗に追うが、失敗。責任をとってフレイムに殺害される。
- マルイ
- フレイムの部下の男。MOMOKOを追っていたものの失敗。さらに密かに想いを寄せていた片山を失い、悲しみに暮れるが……。
[編集] キャスト
- 菊池桃子(MOMOKO)
- 井浦秀智(モトハル)
- 磯崎洋介(ギンジロー)
- 栗田光志(トオル)
- 五十嵐登(ブー)
- 佐藤直洋(ステーション)
- 早乙女愛(片山先生)
- 益岡徹(ゴールデン・フレイム)
- 竹中直人(マルイ)
- 上條恒彦(MOMOKOの父)
- 朝丘雪路(MOMOKOの母)
- 島本須美(BOYの声)
- あき竹城
- 鈴木瑞穂
- 名古屋章
[編集] スタッフ
- 企画:藤田浩一、小向正司、遠藤克彦、波多腰晋二
- 監督:石山昭信
- プロデューサー:岡田裕、八巻晶彦
- 助監督:佐藤敏宏
- 特撮助監督:祭主恭嗣
- 脚本:原田真人
- 原作:マイク・スプリングレイン
- 撮影:山崎善弘
- 特殊技術撮影:大岡新一
- SFX:中野稔、祭主恭嗣
- 特殊メイク:原口智生
- 音楽:林哲司
- 美術:渡辺平八郎
- 特殊美術:高橋昭彦
- 照明:磯野雅宏
- 編集:井上治
- 制作:ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
- 製作:日本テレビ、学研ヤング編集部、トライアングル・プロダクション、バップ
[編集] 主題歌
- BOYのテーマ
- 作詞:秋元康 / 作曲:林哲司 / 唄:菊池桃子
- 菊池の5thシングル。
- I Will
- 作詞:秋元康 / 作曲:林哲司 / 唄:菊池桃子
- 菊池の1stアルバム「OCEAN SIDE」に収録。
[編集] 逸話
- ゴールデン・フレイムの異様な特殊メイクは、映画『宇宙水爆戦』のエクセター人へのオマージュとしてデザインされている。そのかつらは白髪のものがなかった為、普通のかつらを脱色したものである。
- ゴールデン・フレイムは後の漫画『強殖装甲ガイバー』のギュオーのモデルになったと作者がコメントしている。
[編集] 関連項目
[編集] 出典元
[編集] ウェブサイト
[編集] 音楽
- 菊池桃子 『OCEAN SIDE』 バップ、1984年
- 菊池桃子 『BOYのテーマ』 バップ、1985年
[編集] その他
- 『テラ戦士ΨBOY』劇場公開時パンフレット 1985年