テレビデオ
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テレビデオは、テレビ(テレビジョン)とビデオ(ビデオテープレコーダー)の合成語で、「ビデオ内蔵型テレビ」のこと。1978年暮れに日立製作所が国内で初めて開発・発売し(VHSビデオ一体型)、その後1980年代にシャープもこれに追従していった。発売当初は価格も高く贅沢品扱いされたが、1983年に松下電器産業が14型(2系統チューナー内蔵型で20万円台)の機種「2-SHOT」を発売して以降、価格がテレビ単体並に下落したこと、小型化されたことから、手軽な家電製品として普及した。
最近ではハードディスクやDVDプレイヤーが内蔵された機種も発売されている。前者はビデオテープがなくても録画が可能である。
[編集] 注意点
- 通常の受像用と録画用の2系統のチューナーが搭載されていない場合、録画しながら裏番組を見る「裏録」はできない。安価な製品には省略されている場合もあるので注意が必要である。
- VCR部はモノラル(Hi-Fi音声を備えない)の場合が多い(モノラル音声のみのVCR単体機は1990年代後半にほぼ製造販売を終了している)。
- テレビまたはビデオのどちらかの機能が故障した場合には、修理委託中に他方の機能が使えない。この不便解消から、故障に際し単体機を追加購入する場合も見られる。
[編集] その他
- 松下の「2-SHOT」にはFMラジオを内蔵した機種が以前あった。しかしこれら機種のFMアンテナ端子はV/U入力と兼用であり、VHF送信地域ではVHFアンテナでFMを受信できたが、VHFとFMの送信所方向が異なる地域やUHF専用の地域ではFM専用外部アンテナとFMアンテナ混合器を別に用意する必要があるなどデメリットのほうが目立ったため、「TH-21DR1(DVDレコーダー一体型)」を最後にFMラジオを内蔵した機種の生産は打ち切られた。
- 地上デジタルテレビジョン放送移行に伴い、各社の地上アナログテレビジョン放送用テレビデオ生産計画は縮小傾向にあると見られる。