トドワラ
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トドワラは北海道東部の根室支庁野付郡別海町の景勝地。オホーツク海に向かって湾曲しながら突出する全長28kmの細い砂嘴。野付半島の半ばに位置する。
立ち枯れたトドマツの残骸が湿原上に立ち残り、荒涼とした特異な風景を形作っている。 砂嘴上のトドマツ林が、海水面上昇ないし地盤沈降によって枯死したものと見られ、1954年の洞爺丸台風が枯死を加速したとも言われる。ほとんどは樹齢100年前後のトドマツであるが、それよりやや古いエゾマツも混じる。 年々風化が進み、腐朽したトドマツが消滅しつつあるため、遠くないうちに何もない湿原と化すと予想されている。
すぐ近くには、まださほど腐朽の進んでいないナラの木の林立地・ナラワラもある。
周囲は北海道特有の花々が咲く貴重な原生花園で、木道が設けられて散策可能。野付湾を挟んだ対岸の別海町尾岱沼から船で渡ることもできる。6~9月が見頃。