オホーツク海
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オホーツク海( - かい、ロシア語:Охотское море、英語:Sea of Okhotsk)は、北海道の北東にある縁海。千島列島・カムチャツカ半島で太平洋と、樺太・北海道で日本海と隔てられている。
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[編集] 地形
オホーツク海の表面面積は約152.8万平方km、平均水深は838mで、北部に大陸斜面が大きく広がり、南へ向かうにつれて深くなるという特徴がある。中央部は水深1,000~1,600mの海盆(便宜的に中央海盆と呼ばれることが多い)が存在し、さらに南に千島海盆と呼ばれる最も深い場所になる。最深部は千島列島近くで水深3,658mである。
日本海とは浅い水深の間宮海峡と宗谷海峡で隔てられているが、太平洋との間の千島列島の海峡は水深が2,000mに及ぶもの(北得撫水道)もある。
他海域と隔てている島嶼以外には、西部にロシア領のシャンタル諸島がある。
[編集] 海流
オホーツク海表層は反時計回りに流れる海流があり(オホーツク環流)、カムチャッカ半島から千島列島北部の海峡を通って、東カムチャッカ海流(広義の親潮)の一部が流入する。これらの一部が千島列島の海峡から流出し、千島列島の太平洋側を南下する東カムチャッカ海流と交じり合って道東沖から三陸沖に分布する狭義の親潮水を形成している。日本海とは、間宮海峡にアムール川河口が存在するために海水の交換はほとんど起こらないが、宗谷海峡から対馬暖流の続流である宗谷暖流が流入し、北海道沿岸を流れている。
夏季も水温が低くオホーツク海高気圧が発達し、より冷たい気流が北海道、東北地方の太平洋側に流れる(やませ)。このため、これらの地域には夏季に霧が発生しやすく、夏季でも気温が上がらない。オホーツク海高気圧が強い場合は関東地方でも夏季に気温が上がらない場合がある。
[編集] 流氷
アムール川(黒龍江)の水が流入する河口付近では塩分の濃度が低く、密度成層が強くなるため冬季には厳しい寒気団であるシベリア高気圧の影響も受けて海氷が形成される。日本海北部とともに、オホーツク海が北半球の最も低緯度で海氷が分布する海域なのは、このアムール川の河川水の流入による。海氷は風と海流に運ばれて流氷として樺太東岸に沿って南下し、時には釧路市付近まで来ることがある。
[編集] 生物・水産資源
- オホーツク海凍結前の寒気による海洋表層の活発な鉛直混合や、海氷などから沿岸から運ばれる砕屑物の影響で植物プランクトンの繁殖に必要な栄養塩が豊富である。このため漁業資源の宝庫で、サケ・マス・タラ・ニシン・サンマ・カニ・アマエビ・ホッカイエビ・ホタテガイ・コンブなどが捕れる。
[編集] 石油・天然ガス資源
- 樺太周辺の大陸棚の地下には、豊富な原油、天然ガスが埋蔵されている。近年は、サハリンプロジェクトとして海底油田の開発が進められている。
[編集] 語源
「オホーツク」の語源はラムート語で「広い川」を意味する所から来ている。