トリスタン・ツァラ
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トリスタン・ツァラ(Tristan Tzara、1896年4月16日 - 1963年12月24日)は、ダダイスムの創始者として知られるフランスの詩人。本名はサミ・ローゼンストック(Sami Rosenstock)。1925年に正式に改名。
ルーマニア北部のモイネシュティ(Moineşti)で、裕福なユダヤ人家庭に生まれる。大学で文学を学んでいたが、第一次世界大戦の戦火を逃れてやって来たスイスのチューリッヒに於いて、1916年にダダイスム運動を創設。キャバレー・ヴォルテールを中心に行われた、徹底的に言語の意味性を剥ぎ取る手法と挑発的なパフォーマンスで、ヨーロッパ中の芸術家に衝撃を与える。
チューリッヒでのダダイスム運動が行き詰りを見せると、アンドレ・ブルトン等の招聘により活動の場をパリに移し再び運動を指揮するが、ブルトン等との関係が悪化しダダイスム運動は衰退。数年間の沈黙を続けた後ブルトンと和解しシュルレアリスムに参加する。
第二次大戦下ではフランスに留まりレジスタンス活動に身を投じる。戦後フランスに帰化し、1963年に亡くなる直前まで詩作を続ける。死後、モンパルナス墓地に埋葬された。