トレーニングパンツ
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トレーニングパンツ(和製英語)は、運動用のズボンで、トレパンと略される。 一般には、木綿系のものと、ジャージ素材系の2種類がある。
これ以外には、幼児のオムツ離れを促すためのトレーニングパンツ(Training Pants)等がある。
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[編集] 木綿系
一般には白色の素材で作られている。スボンその物の伸縮性には乏しいが、布地が強く、特に摩擦に強い性質があったため、ジャージ系が普及するまでは小学校、中学校などの体操着として主流を占めていた。 長ズボンの方を一般にトレパン、半ズボンを短パンという。尚、上着はジャージ系と同じ素材であった。
[編集] ジャージ系
ポリエステルまたはナイロン製のジャージ素材で、伸縮性がある。半ズボンと長ズボンがあるが、半ズボンはハーフパンツと呼ぶため、一般には長ズボンを指すことになる。長ズボンには主に陸上など屋外系の部活動などで着用するウインドブレーカーパンツも含まれている。シャツと上下になっているものが多い。
[編集] 身頃
- 腰をゴムで縛りさらに絞り紐を結ぶことで調節する。裾は絞ってあるホッピングタイプと絞ってないストレートタイプがある。さらにストレートタイプにはタイツのようなスレンダータイプとゴルフパンツのような太いルーズフィットタイプ、その中間のレギュラーストレートがあり、土踏まずに引っ掛ける野球選手のストッキングのようなものが付いていたり、脱いだり穿いたりするのが楽なようにファスナーが付いていたりすることも。
- バスケットボールの練習着には側面の10個ほどのスナップボタンを外すことで、左右両方の側面を全開させることができるフルオープンタイプもある。バスケットシューズを脱がずに簡単に着脱できるようにするためであると思われる。
- デザイン
- サイドにラインや切返し等が入っているタイプが多い。サイドラインにはチロリアンテープ状の太いラインやブランド名などのロゴをあしらったもの、細いパイピングと呼ばれるものなどがある。とりわけアディダスの3本ラインは、Jリーグ開幕でサッカーテイストが好まれるようになり、定番となった。1980年代はプーマの2色パイピング、スーパースター(ミズノ製)のグラデーションラインなどが人気で、贋物が多く出回り、小学生やブランドに疎い地方の中高年などが買っていった。上記のブランドが中国などで安くで作られている2000年代現在では考えられないことであるが。
- 前2ヵ所の脇にあるタイプと、右後ろに1つだけついたタイプ、そのいずれもがついたタイプがあるが、有名ブランドの場合は前2ヵ所のみについていることがほとんどで、後ろにあるのは安価なものか学校指定などの業務用といえよう。また中身が落ちてこないようにファスナーが付いていたり、縦状に付いたりしているものもある。