トロール
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- トロールまたはトロル(troll)は、北欧の伝承に登場する妖精の一種。:本項で詳述。
- トロール(trawl)は、漁網の一種。トロール網を参照。
- トロール(Troll)は、ドイツ語圏に見られる姓。
- カール・トロールは、ドイツの地理学者。
- ヴィルヘルム・トロールは、ドイツの植物学者。カールの兄。
トロールまたはトロル(troll)とは、北欧の国、特にノルウェーの伝承に登場する妖精の一種である。どのような存在であるかについては様々な描写があり、一定しない。ただし、鼻や耳が大きく醜いものとして描かれることが多い。
ノルウェーの人の中では、現在でもこのトロールを信じている人が多い。日常生活でふっと物が無くなった際には「トロールのいたずら」と言われる。
また、ほとんどの御土産物屋にトロールの人形が販売されており高い人気をはくしている。陶器製、マグネット製、紙製、キーホルダー製など実に様々なものがあり、トロールの姿も男性、女性、子供、老人、中にはバイキング姿、サッカー姿、サーファー姿、スキーヤー姿など実に様々なものがあり、中にはアンティークコレクションとして評価の高いものも数多く存在する。
[編集] 一般的なイメージ
トロールについてのイメージには、以下のようなものがある。
- 巨大で怪力
- 粗暴で大雑把
- いたずら好き
- 醜悪な容姿
- あまり知能は高くない
[編集] 有名なトロールおよび書籍など
- ウイリアム、トム、バート(小説『ホビットの冒険』)
- トトロ(アニメーション映画「となりのトトロ」)
- 獣鬼(トロール)(漫画『ベルセルク』三浦建太郎)
- 話集『トロールものがたり』
- 小説『三匹の山羊のがらがらどん』
- 小説『ハリー・ポッターと賢者の石』
- トロル、ボストロール(『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』等ドラゴンクエストシリーズ作品)
- ムーミン・トロール(小説『楽しいムーミン一家』など) - ただし作者トーベ・ヤンソンによるとムーミン・トロールは妖精のトロールとは違う生き物とされる。
- トロウル(ルーンクエスト) - 多数の亜種、架空の学名(例えばダークトロウルはStyganthropus uzko)、骨格標本、宗教、食や生活文化などが詳細に設定されている。背景世界グローランサ最強の種族と表現されることも。