ドイツ銀行
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ドイツ銀行(独:Deutsche Bank)は、ドイツの銀行。
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[編集] 概要
コメルツ銀行、ドレスナー銀行と共に「ドイツ三大銀行」と呼ばれる。ドイツ銀行グループの中核企業で約6万5000人の従業員をもつ世界有数の金融機関である。
株式をニューヨーク証券取引所(ティッカーシンボル:DB)、フランクフルト証券取引所に上場しており、ドイツ株価指数(DAX)の採用銘柄でもある。
1870年1月22日にゲオルク・ジーメンスによって創業し、ドイツのフランクフルトに本店を構える。創業2年後の1872年(明治5年)に初の海外支店として日本の横浜に開設。(但し3年で閉鎖)
ドイツ国内で吸収合併を繰り返し、支配的地位を確立するも第二次世界大戦のドイツ敗戦に伴い10分割命令を受け分離解体された。
その後、それぞれ分割していた金融機関が合併統合し「ドイツ銀行」として復活。1998年にアメリカ8位のバンカース・トラストを買収。日本の三井グループ中核企業のさくら銀行に対して買収検討を行なった事もあった。
[編集] 名称
なお、「ドイチェ」の方が表音として正しいが、「日本でドイチェだと、なかなかドイツの銀行と認識して貰えない」との事から日本法人の正式名称は「ドイツ銀行」で行なっている。なお、傘下企業の証券部門はドイチェ証券にしていたが、2000年にドイツ証券に変更した。ただし、資産運用部門は「ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社」とドイチェのままである。なお、グループ内の従業員自らは、ドイツではなくドイチェと呼ぶ場合が多い。
[編集] 日本におけるドイツ銀行
今日の日本における事業展開はドイツ銀行グループとしてドイツ銀行・ドイツ証券・ドイチェアセットマネジメントの3社体制で行っている。いずれも東京都千代田区の山王パークタワーにドイツ銀行グループとして入居している。同銀行はUBSとならぶ欧州を代表するユニバーサルバンクであり投資銀行である。マーケットサイドの業務に比較的強く調査業務や債券等業務において一定以上のプレゼンスを日本国内でも持っている。一方、投資銀行部門(日本においてはドイツ証券株式会社が同業務を行っている)は現状、日本国内でのプレゼンスは他の投資銀行よりも比較的低い。しかしながら、2006年のソフトバンクによるボーダフォン日本法人買収においてみずほコーポレート銀行やゴールドマンサックス証券とともに日本最大となった買収資金の調達に関しソフトバンク側アドバイザリーとして共同主幹事を務めた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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