ナホトカ号重油流出事故
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ナホトカ号重油流出事故(ナホトカごうじゅうゆりゅうしゅつじこ)は、1997年(平成9年)1月2日未明、島根県隠岐島沖の日本海で発生した、重油流出事故。
ロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」が船体を破損し、大量の重油が海に流出、日本の日本海沿岸各地に漂着した。ナホトカ号は暖房用のC重油を約19,000キロリットルを積み、上海からペトロパブロフスクへ航行中だった。
船体は浸水し、乗組員31名は救命ボートに避難したが、船長は行方不明となり後日、福井県内で遺体で発見された。
重油は日本海に流出し、7日には福井県坂井市三国町安島の海岸に漂着、その後、島根県から石川県にかけての広い範囲で漂着した。漂着した海岸では地元住民や自衛隊などが回収作業に当った。また、全国各地からの訪れたボランティア達も参加して回収作業が行われた。
尚、補足としてこの事件の復興支援として三国競艇場にて競艇SG競走のオーシャンカップ競走の第3回大会が開催された。