ニセコ
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ニセコとは、北海道後志管内にあるニセコ町、倶知安町、蘭越町などをまたぐ地域の総称のこと。 ニセコアンヌプリ、ニセコチセヌプリなどのニセコ連山がある地域のことである。
[編集] 語源
ニセコ町は、昭和39年までは狩太町という町名であったが、その「カリブト」という語感が良くないということから、観光事業者が中心となり改名運動を行ない、ニセコ町へと改名が行なわれたという経緯がある。なお、この「カリブト」とは、マクカリペップトゥmak-kari-pet-putu(真狩川<後ろ・を回流する・川>・の(出)口)というニセコ町市街地の存在する位置を示すアイヌ語地名が起源となっていた。 このニセコという名称の起源は、ニセコ町の西端にある現在名「ニセコアンベツ川」の本来のアイヌ語地名、ニセイコアンペッnisey-ko-an-pet(渓谷・に向かって・ある・川)の、前半部分「ニセイコ」を、「ニセコ」とさらに縮めて自治体名としたと言える。
[編集] 現在のニセコ地域
羊蹄山の北側に位置する、ニセコアンヌプリ、ニセコチセヌプリ、ニセコイワオヌプリなどの山々を中心にニセコという地名が利用されている。このため、ニセコという地名は必ずしもニセコ町だけを指すのではなく、周辺の倶知安町、蘭越町、岩内町などでも利用されている。とくに地場産業の1つであるスキー場としてのニセコを指す場合には、そのゲレンデの規模や集客数などから倶知安町に位置するニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ(旧称、ニセコひらふスキー場)のことを指す場合が多い。 世界でも有数のパウダースノーやスキーリゾートとしての規模からこの地域は「東洋のサンモリッツ」と呼ばれ、近年、パウダースノーを求めて、豪州からの観光客が激増している。