ノコギリガザミ
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ノコギリガザミ(英名:Mud Crab 学名:Scylla serrata (Forskal))は、ワタリガニ(正式にはガザミと呼ばれる)の仲間。主に熱帯や亜熱帯のマングローブの根元や河口の汽水域の泥地に生息し、日本では房総半島以南から浜名湖、高知県の浦戸港、沖縄などに生息。海外ではマッドクラブ、マングローブクラブ、日本では地域によりドーマン、甲丸とも呼ばれる。海外では、アフリカの東海岸からインド、東南アジア、オーストラリア、南太平洋諸島などで捕獲されている。暑い季節に旬を迎えるカニで高級食材として利用され、独特の強い甘みをもつ。甲羅の直径(殻幅)が20cm以上にまで成長し、大きなツメが特に美味。
[編集] 特徴
ノコギリガザミの名前の由来は、甲羅の上部にノコギリのような等間隔のギザギザがついているため。左右のツメの大きさがやや違い、一方は比較的小さく鋭く切るハサミ、比較的大きいもう一方は人間の奥歯のように砕くハサミを持つ。一番下の脚は、他のワタリガニ類と同様に平たく、泳ぎやすい水かき状になっている。縄張り意識が強く、特にオス同士が鉢合わせると喧嘩をするが、戦いの時に失ったツメや足は脱皮後にまた生えてくる。水中だけでなくエラに残った水分を利用して空気中でも呼吸ができるため、ある程度の湿度を保持できれば箱に入れても数日生きる。
[編集] 外部リンク
- パラダイスアクア ヤムヤムマッドクラブツアー オーストラリア・ゴールドコーストのマッドクラブ捕りクルーズ
- TBS どうぶつ奇想天外! ノコギリガザミのムービーなど