ノシロ文字
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ノシロ文字(ノシロもじ)は、ノシロ語を記述するために独自に考案された文字。48文字がある。
子音と母音の文字に分かれた表音文字で一部、複数の文字を一字で書ける短縮文字がある。
- 大文字26文字(ローマ字のA~Zに対応)
- 小文字2文字(ローマ字のy,nに対応)
- 短縮文字20文字(ローマ字の、AI,EI,AA,II,UU,EE,OO,yA,yU,yE,yO,yAA,yUU,yEE,yOO,-W,-O,-L,-E,-Qに対応する綴りを一字であらわすことができる)
ノシロ文字はユニコード等の各種文字コード規格で定義されておらず普及の前段階である。
ノシロ文字はノシロ語を記述するために考案された文字ではあるが、ノシロ語はローマ字を用いて記述することもでき、単語の部分は各国語のこの世に存在する全ての文字が使用できる。
ノシロ文字はローマ字と比べ短縮文字があるなどの利点と、ローマ字を母語の文字としない人に対して平等な国際言語用の文字としての利点がある。
その一方で書体が複雑、小文字が二文字しかない、各種文字コード規格で定義されていないなどの欠点が多く、現在のところノシロ語はローマ字を使うのが主流である。
ノシロ語の考案者である水田扇太郎の著書やホームページでもノシロ文字を使用した文章をみることができず、ノシロ文字の使用者は極めて少ないのではないかと思われる。