ハインケルHe280
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Heinkel He280 | ||
---|---|---|
概要 | ||
任務 | 戦闘機 | |
乗員 | 1名 | |
大きさ | ||
全長 | 10.40m | |
全幅 | 12.20m | |
全高 | 3.06m | |
重量 | ||
自重 | 3055 kg | |
最大積載量 | 4280kg | |
動力 | ||
エンジン | ハインケルHeS8a ターボジェット×2 |
|
推進力 | 13.7kN | |
性能 | ||
最高速度 | 650km/h | |
航続距離 | 370km | |
武装 | ||
銃砲 | 20mm MG151 機関砲×3 |
ハインケルHe280は第二次世界大戦時、ドイツのハインケル社が開発したジェット戦闘機。
ハインケル He178によってジェット機の世界初飛行を成功させたハインケル社は引き続き、世界初の実用ジェット戦闘機を目指したハインケル He 280の開発にとりかかった。機体は大型化に伴って二発のジェットエンジンHeS8を両翼にさげたエンジンポッドに収納する形となった。武装として20mm機関砲3門を余裕のできた機首部分に装備した。
1941年3月30日、ジェット推進による初飛行に成功。
ハインケル社の自信作であったが、事ごとにハインケル軽視の姿勢を見せていたナチス・ドイツによって競合機のメッサーシュミットMe262が採用されたため、本機の正式採用は見送られ、試作のみに終わった。
なお、機体のスタイル自体はレシプロ機と代わり映えしないが、圧縮空気による射出座席や以降のジェット機のスタンダードとなる前車輪式などの時代を先取りする新機軸を採用していたことは特筆に価する。