パトリック・ボーショー
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パトリック・ボーショー(Patrick Bauchau、1938年12月6日-)は、ベルギー・ブリュッセル出身の映画、舞台俳優。
60年代は主にヨーロッパで活動していたが、80年代以降はハリウッド映画に拠点を移した。1981年、異色ロードムービーとしてカルト的人気のある『ことの次第』に主演。当時はまだ無名に近かったが、『007/美しき獲物たち』以後は、個性的な脇役俳優として重宝される存在になった。その後もB級映画やアート系の映画によく顔を出したが、近年は大作映画への出演が続いている。1996年から続いている異色TVシリーズ『ザ・プリテンダー』シリーズでレギュラー出演をしている。
肉体派的なキャラクターや、ごつい風貌に似合わず、緻密な演劇を得意とする。よくアンジェイ・ズラウスキー監督作品、ヴィム・ヴェンダース監督作品やダリオ・アルジェント監督作品など、映像派の監督にも起用されたほか、ジェラール・コルビオ監督のベルギー映画『仮面の中のアリア』でも面影を残す。
[編集] 代表作一覧
- コレクションする女 La Collectionneuse (1967)
- ことの次第 Der Stand der Dinge (1981)
- 青い性/処女喪失 Premiers désirs (1983)
- 女ともだち Coup de foudre (1983)
- エマニュエル Emmanuelle IV (1984)
- 私生活のない女 La Femme publique (1984)
- チューズ・ミー Choose Me (1984)
- フェノミナ Phenomena (1985)
- 007 美しき獲物たち A View to a Kill (1985)
- おしゃれ泥棒2 Love Among Thieves (1986)
- 愛に流されて Love Look (1987)
- 仮面の中のアリア Le Maître de musique (1988)
- 新・刑事コロンボ「殺意のキャンバス」Columbo: Murder, a Self Portrait (1989) 犯人・画家役
- からみつく愛欲の罠 Chain of Desire (1993)
- 今そこにある危機 Clear and Present Danger (1994)
- ニュー・エイジ The New Age (1994)
- リスボン物語 Lisbon Story (1994)
- ツイン・フォールズ・アイダホ Twin Falls Idaho (1999)
- ザ・セル The Cell (2000)
- セクレタリー Secretary (2002)
- パニック・ルーム Panic Room (2002)
- エイリアス Alias (2005) ゲスト出演