パンクラチオン
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パンクラチオン(英:Pankration)は、古代ギリシャのスポーツ、格闘技、あるいはその近代版同名競技/格闘技。
古代パンクラチオンは打撃技と組技(グラップリング)を組み合わせたエジプト起源の格闘技で、試合の勝敗は相手がギブアップすることで決せられた。競技者は腕を上げることでギブアップしたことを示すことができたが、多くの場合ギブアップは一方の競技者の死亡を意味した。ルールは、目つぶしと噛み付きの禁止の2つのみで、肋骨や指、首などを折る行為も許されていた。
前648年に古代オリンピックに導入されてからは、若者も参加できるより安全な競技となった。日没までに勝者が決まらなかった場合には、互いに顔面を順番に殴り合う(避けてはならない)ことで決したと言われる。
2004年のアテネオリンピックにおいて、近代格闘技として復活したパンクラチオンが古代ギリシャのオリンピック競技の一つでもあったことから公開競技にしようという運動がおきたが実現には至らなかった。
日本レスリング協会でも、国際レスリング連盟がパンクラチオンの導入とオリンピックへの採用を目指していることを受けて、導入を決定した。運営はPRIDEの主催者DSEに委託されている。しかしながら、組み技のみの競技になりそうである。
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