パーコレーション
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パーコレーション(percolation)とは、コーヒーの抽出機のパーコレーターのようにガソリンが気化して吹き出す現象。自動車用語で、ガソリンがキャブレター(気化器)に到達するまでに気化し、燃料パイプ内に気泡を生ずること。キャブレター内に燃料が染み出したり、ガソリンが気泡を生じているので、密度が減少して所要量を満たさずエンジンが停止するなどの不具合を生じることがある。エンジンが冷えるまで症状は回復しない。燃料噴射装置を採用している車両では、燃料供給装置内が加圧されているので起こりにくい。 ブレーキ液のヴェイパーロック現象とは似て非なるものである。
米国ではパーコレーションのことをヴェイパーロックと呼ぶ人もいる。
また、数理工学の分野において、ランダム系を統計的に考察するパーコレーション理論(percolation theory)が注目されている。
[編集] 関連図書
- 『パーコレーションの科学』 小田垣 孝 (著) 裳華房 ; ISBN: 4785310774
- 『つながりの科学ーパーコレーションー』 小田垣 孝 (著) 裳華房 ; ISBN: 4785387165