ビール瓶
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[編集] 概要
ビール瓶には直射日光による品質の劣化を防ぐため茶色や緑色に着色されているガラスを用いることがほとんど。冷却や運搬に便利なアルミ缶のシェアが増えてきたが、内面に塗料などを使わず、味に影響が出ないガラス瓶が依然として料理店や居酒屋などでは欠かせない役割を担っている。
[編集] ビール瓶の容量
日本では1940年に酒税法ができた際、一般的に出回っているビール瓶の容量を測定し、大瓶の容量(633ml)が定められた。他に中瓶(500ml)、小瓶(334ml)が存在する。外国製のビールは、日本の小瓶とほぼ同じ容量(330ml)である場合が多い。強度のあるガラスを製造することが難しかったり、コスト的にあわないためか、500mlを超える大容量のビール瓶が流通している国はごく少数である。
[編集] リユース
日本では、多くのビール瓶がデポジット制となっており、回収後に洗浄され再利用(リユース)される。日本では、容量が同じでも2種類の瓶が流通している。アサヒビール、サッポロビール、サントリーが共同利用している瓶と、麒麟麦酒が独自に強化、軽量化などの改良を加えて製造している瓶である。それぞれ別ルートで回収されて再利用される。
[編集] 劇用のビール瓶
映画などの格闘シーンでは、ビール瓶で殴る様子がよく見られるが、多くはガラスではなく飴ガラスやロジンなどの樹脂でできているので、簡単に割れ、怪我をしにくいようになっている。