飴ガラス
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飴ガラス(あめガラス、英語 sugar glass)は、ガラスに似た外観を持つ、砂糖や澱粉の加工品。主に劇用の特殊効果に使われる。
[編集] 利用
映画やドラマの格闘シーン、アクションシーンでは、ビール瓶で殴ったり、ガラスのテーブルに倒れこんだりという動作がよくあり、観客の目を引くが、本物のガラスで作ったものを使うと、大怪我をするか、下手をすると死亡するので、割れやすく、切り傷をつけにくい素材でできたものを使用することが多い。そのひとつとして用いられるのが飴ガラスである。砂糖とコーンスターチなどの澱粉に少量の水を加えて加熱して、液状にし、必要に応じてカラメルなどで着色してから、型に流し込んで冷やし、できあがる。
材料がすべて食品のため、食べても支障はないが、飴と名が付くほどには甘くない。
[編集] 欠点
材料が吸湿しやすく、熱による変形もしやすいため、製造後長時間保存することができない。映画の撮影には、照明が多く使われ、熱を受けることが多いため、使用直前まで冷蔵しておくことが求められる。また、割れやすいのが特徴のため、輸送途中での破損もしやすい。このような特性から、大量生産、作り置きができないため、手作りで、高価なものとなる。
このため、このような欠点を解決できる、ロジンなどの樹脂製のものに変わりつつある。
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