ピクロス (ゲームソフト)
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ピクロス(Picross)は任天堂から発売されているパズルゲームシリーズ作品の総称。開発はジュピターが行っている。
[編集] 概要
ペンシルパズルのお絵かきロジックをコンピュータゲーム化した上で、独自のアレンジを加えている。「ピクロス」はピクチャー・クロスワードの意。小学館の学習雑誌等では以前よりピクロスの名で掲載されていたが、ゲームソフト名に使用しているのは任天堂のみである。
基本的なルールはお絵かきロジックに準拠するが、制限時間が設けられ、時間内にクリアできなければゲームオーバー(やり直し)となる。ゲームのモードによっては間違った部分を削るとペナルティとして持ち時間が減算(加算)されたり、残り時間を消費する事で縦横それぞれ一列の解答を表示してくれる「ヒントルーレット」がある。
『マリオのピクロス』『マリオのスーパーピクロス』『ピクロス2』では探検家(考古学者)に扮したマリオやワリオが、古代遺跡の石盤に隠された絵を解読するという筋立てになっている。そのためお絵かきロジックにおいて黒マスで塗りつぶす事は、上記ゲームではハンマーとピックで「削る」と表現している。また『ピクロスDS』では数種類のデザインが用意されている。
鉛筆や消しゴムを必要とせず問題は何度でも楽しめ、また短い時間で気軽に遊べる内容が人気となり、シリーズ第1弾として1995年に発売された『マリオのピクロス』は、世界合計の売上げでミリオンセラーを記録した。
ちなみに、当時発売ソフトが減り下火傾向になっていたゲームボーイは『ポケットモンスター』発売後に再び活気を取り戻したと言われているが、その前にこの『ピクロス』の好調な売れ行きがあった。当時プロデューサーを務めた石原恒和(現・株式会社ポケモン代表取締役社長)も、この動向を見て「ゲームボーイ、まだ生きてるじゃないか」と『ポケモン』にも期待をかけたという。
[編集] シリーズ
- 1995年にパーソナリティ番組として配信。
※この他、1999年に『ポケモンピクロス』(ゲームボーイ・ゲームボーイカラー)の発売予定があったが中止となった。『ピクロスNP vol.1』にはポケモンの問題が10問程度収録されている。