ファグ・ハグ
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ファグ・ハグ(Fag hag)はアメリカ合衆国で生まれた英語のスラングのひとつで、ゲイ(男性同性愛者)と殊更に親しい関係を持ちたがる女性、そのうちでも特に非同性愛者の女性のことを言う。
ゲイを指す侮蔑的なスラングのひとつであるファゴット(Faggot)を短縮したファグ(Fag)を含む言葉でありながらも、侮蔑的な意味合いは強くはなく、むしろ明るさを含んだ冗語として用いられることが多い。
英語のゲイ用語における同意語に、『フルート・フライ(fruit fly)』、『ホモ・ハニー(homo honey)』、『フルート・ループ(fruit loop)』、『フレイム・ダム(flame dame)』、『フェアリー・ゴッドマザー(fairy godmother)』などがあり、これの男性版(ゲイと親しい関係を持ちたがる非同性愛者の男性)を指すスラングとしてファグ・スタグ(Fag stag)というものがある。
パリス・ヒルトンの有名な発言に『「彼氏はいらない、ゲイの男友達が欲しい」「ゲイの人たちは面白いし、オシャレだし、たいていは(ストレートの男性より)セクシーだしね」「ホットでかっこいいオトコはみんなゲイなのよ」』といったものがあるが、こうした発想・態度こそがまさしくファグ・ハグと見做されるものである。