フィンバック
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フィンバック(fin back)とは背びれのことであり、橋梁断面の桁両側に上に飛び出す形になる。橋脚の上でとんがった形をしていることからこの名がついたという。その内部にはPCケーブルが埋め込まれて橋桁を引っ張っており、小規模な斜張橋のケーブルをコンクリートで覆っている構造と思えば想像がつく(専門的に言うと同じではない)。
[編集] 特徴
- デザインとして優美な印象を与える。
- 橋桁に働く曲げモーメントとせん断力に対して合理的に抵抗できるため、桁の高さを抑えることができる。
- なお、国内でこの形式を採用しているのはJR東日本の鳴瀬川橋梁と北海道森町の歩道橋望景橋のみである。事業計画中は仙台市営地下鉄東西線広瀬川橋梁や北陸新幹線姫川橋梁で、この形式が候補に挙がっている。ほかには、スイスでアルプスを背景とした位置にこの形式の橋があるとのこと。