フェアバンクス
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フェアバンクス(Fairbanks)は、アメリカ合衆国アラスカ州の中央部に位置する「フェアバンクス・ノース・スター自治町村(Fairbanks North Star Borough)」にある中心都市。 アラスカ州第2の都市(1番はアンカレッジ)で、アラスカ内陸部では最大の都市となる。
観光と空軍基地の町。日本人にとっては、冬季オーロラの最もよく見える町として知られている。
人口は約3万人(2004年)、周辺の町を含めた自治町村(borough)は、約8万5千人(2004年)となっている。
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[編集] 地理
フェアバンクスの中心は北緯64°50'17"、西経147°43'35" に位置し、北極圏から約160km南に位置する。
市の面積は84.6km²。市内をチェナ川(チナ川)がながれ,すぐ南でタナナ川と合流している。
[編集] 気候
気候区分では亜寒帯湿潤気候(Df)に属し、年較差が大きい。アラスカ州内の内陸に位置するので、冬季はマイナス40度前後、真冬にはマイナス50度以下となることもある。夏季はしばしば25度に達することがある。
[編集] 歴史
1900年ごろ,アラスカ~カナダ国境近くのクロンダイクで金が発見されると、アラスカ全土がゴールドラッシュに見舞われた。 現在のフェアバンクス市近くのタナナ川の支流の渓谷で,イタリア人フェリックス・ベドロが金を発見したことにより、タナナ川とチェナ川の合流点に1902年E・T・バーネット(E. T. Barnette)の手により交易所が開かれた。 これにより町の体裁が整えられてゆき、1903年上院議員のチャールズ・フェアバンクス(Charles W. Fairbanks)の名前を取ってフェアバンクスの町の名前となった。
[編集] 産業
主要な産業は夏季の観光である。 日本人とっては冬季にオーロラの最もよく見える町として知られているが、冬季にフェアバンクスを訪れる日本人は、夏季に訪れる観光客からすると僅かである。
また、フェアバンクス市の東側にあるアイルソン空軍基地は、極東にもっとも近いアメリカ合衆国本土の最大の空軍基地としても有名。
アラスカ州の北半分に位置する先住民の村を結ぶブッシュパイロット便の拠点ともなっている。
フェアバンクス市の南西5Kmにフェアバンクス国際空港がある。